今日って日曜日だけど、開いている郵便局で定額小為替って購入することできるかニャあ?
また珍しいものが必要なんじゃな。郵便局と言っても、郵便と貯金の窓口は分かれておるのじゃ。どういう事かを説明しよう!
大学の願書の提出期限が月曜日なのに提出を忘れていて、しかも「定額小為替にて受験料の支払いをしてください」などと書いてある!戸籍謄本を取るために定額小為替を準備しなくちゃいけないのに、買いにいける日が土日しかない!
このように、定額小為替をこちらで準備しなくてはならない場合、土曜日や日曜日・祝祭日に定額小為替を購入することができるのでしょうか?また、郵送などにより定額小為替を受け取った場合、土日でも換金することはできるのでしょうか?
そういった『定額小為替』に関する疑問について、その答えを整理してみました。スムーズに購入と換金ができるように、ぜひ参考にしてくださいね。
記事の目次
定額小為替は土日に購入することができない!
結論から言ってしまうと、定額小為替は土曜日・日曜日・祝祭日に購入することはできません。でも、郵便局は土日でも「郵便窓口」が開いていて、営業しているところもありますよね。しかも、土日でも郵便物の配達はしてくれています。
特に大きい郵便局なら対応してくれそうなものですが、なぜ定額小為替を購入することができないのでしょうか?
定額小為替が購入できるのは平日のみ!
郵便局では定額小為替の取り扱いを「貯金窓口」でおこなっています。「貯金窓口」は土曜日、日曜日、祝祭日はお休みと決まっているのです。つまり郵便局自体が土日・祝日に稼働していても、それは「郵便窓口」であり「貯金窓口」ではないということなのです。
そういったことから、郵便局やゆうちょ銀行では土日・祝日に定額小為替を購入することはできません。定額小為替を購入することができるのは、平日の「朝9時から夕方4時まで」となっています。(大きい郵便局では、夕方6時まで営業している場合もあります。)
では、コンビニでは買えるのか?というと、コンビニでは平日であっても購入することはできないんです。なぜなら、『郵便為替法』により郵便為替の取り扱いは「日本郵政公社」がおこなうことになっているからです。
第一章 総則
地方公共団体は、次に掲げる当該地方公共団体の事務を、当該地方公共団体において取り扱うほか、次条第一項の規定により当該地方公共団体が指定した郵便局において取り扱わせることができる。
引用:郵便為替法
もちろんのことですが金券ショップにも売っていませんので、平日の内に郵便局やゆうちょ銀行に買いに行くようにしましょう。
定額小為替が届くことは土日でもあり得る
定額小為替は、普通郵便で送ることができます。なので、土曜日の営業時間内に普通郵便で定額小為替が届くこともあります。
また、日曜日に営業しているところもありますので、そういった郵便局では配達もおこなっています。もちろん速達や 配達時間帯指定郵便、 配達日指定郵便など特殊なオプションを付けられた郵便物も土日に届きますよ。
それならば、土日に受け取った定額小為替を土日の間に換金することはできるのでしょうか?
土日に換金することはできない
換金の場合もやはり、購入の時と同じように土曜日・日曜日・祝祭日に換金することはできません。平日の朝9時から夕方4時までの時間内でしか取扱いをしていないのです。
郵便局のみで、平日にしか定額小為替の発行、換金ができませんので少々不便さは感じますが、少額のお金を普通郵便で送ることができるという手軽さがありますので、上手く利用していくようにしましょう。
定額小為替の換金方法
定額小為替が届いたら、郵便局やゆうちょ銀行の窓口が開いている時間に行くようにします。必要なものは、以下のものになりますので、一緒に持っていくようにましょう。
- 定額小為替証書
- 本人確認書類(運転免許証や保険証など)
- 印鑑(なくても受け取りはできます)
窓口に持っていくと、表面中央部から下部にかけて「住所」「名前」の記載欄に記入するよう案内がありますので、それぞれに記入していきます。『指定受取人』の欄に名前が書かれている場合に本人確認書類の提示を求められますので、本人であることの確認をしてもらいましょう。
確認が取れたら、額面に記載されている金額の現金を受け取ることができます。この時、換金するための手数料などは一切かかりません。
定額小為替についての注意点
定額小為替を受け取った時の注意点がいくつかありますので、ひとつずつ挙げてみましょう。
有効期限
定額小為替には換金することのできる期限が設けてあります。この期間は「発行日から6か月」となっていますので、その期間までに換金しなければなりません。もし、この有効期限が切れてしまったら、定額小為替を購入した人(送り主)に再発行依頼をしなければなりません。
再発行依頼をされた側は、控えとして手元に保管してある『定額小為替金受領証書』を持って再度郵便局に行かなくてはなりません。相手の人に手間をかけさせないためにも、有効期限内に換金するようにしましょう。
また、発行日から5年以上が経過してしまうと定額小為替が完全に無効になり、再発行することができず換金することもできなくなってしまいますので、なるべく早いうちに換金の手続きをおこなうようにしてくださいね。
『指定受取人』の欄が無記名である
『指定受取人』の欄が無記名のままでも「持参人払い」として換金することはできますが、受け取る側の人が数人いたとして、誰が受け取るものかわからない場合は、送り主に尋ねてみてくださいね。
代理人が換金する
指定受取人が換金に行くことができなくて代理人に手続きをお願いする場合は、別途で委任状が必要になります。また、払い渡しする場合は、定額小為替証書の「委任」の欄に記入をしますので、委任状の必要はありません。
未成年が換金する
未成年でも換金することはできます。この時の本人確認書類は、住所の記載がある保険証でいいでしょう。
第三者に渡す
たとえば『指定受取人』の欄が無記名である場合は誰でも換金することができますが、だからといって第三者に渡すようなことは決してしないでください。第三者がもし紛失してしまったり有効期限が切れてしまったという場合に、再発行依頼をしてもできない場合がありますよ。
また、無記名で送られてきた定額小為替を、自分の支払いとして他人に郵送するといったこともしてはいけません。上記と同じように、再発行依頼ができなくなる可能性があります。
定額小為替が書留で送られてきた
定額記為替は普通郵便として送ることができますが、万が一郵便事故などで紛失してしまったり、盗難に遭ってしまった場合の補償や追跡サービスなどは付いていません。
安全な郵送方法として「一般書留」や「簡易書留」を利用したのでしょうから、本人または家人が代理人として受け取ってください。※書留は手渡しと決まっていますので、ポストに入れるということはありません。
お金を送る方法や、相手に口座番号を教えた時のリスクについて、以下の記事で詳しく解説しています。
払い戻したい時は必要書類を持って郵便局へ!
定額小為替が必要なくなり払い戻しをしたい場合や、定額小為替の有効期限が切れてしまったり、毀損(きそん・無くしてしまった)や汚損(汚してしまった)場合は、払戻請求をすることができます。必要なものは、以下の通りです。
- 『定額小為替証書』または『再交付請求書』
- 印鑑
- 本人確認書類(免許証など)
必要なものを郵便局またはゆうちょ銀行の窓口へ持って行き、払い戻しの手続きをしてください。
定額小為替や収入印紙について、更に詳しく以下の記事で解説していますのでぜひ参考にしてみてください。
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まとめ
定額小為替は、郵便局やゆうちょ銀行に口座がなくても誰でも購入することのできる為替です。そして、金券と同じように普通郵便で送ることができる大変便利なものですね。
しかし、貯金窓口扱いになるので土日・祝日は購入することも換金することもできません。そういった意味では、少々不便かもしれないですね。定額小為替が必要であることがわかったら、平日の内に早めに購入しておかないと遅くなってしまっては手に入らなくなるかもしれません。
また、換金の場合も受け取ったら平日の内に早めに換金してしまうようにしましょう。
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