ケータイが使えないくらい壊れちゃったんだけど、dカード GOLDにはケータイ補償ってあったよね?
dカード GOLDには最大10万円のケータイ補償が付帯しておるから、タダで補償してくれるぞ!
しかし、利用する上で注意すべきこともあるんじゃよ。
「dカード GOLDにはケータイ補償があるから、Apple Careは不要!」
ドコモ料金やドコモ光の通信料に対して10%もの還元を受けることができるdカード GOLD。この特典だけで10,000円の年会費を相殺し得ることもあり、ドコモユーザーなら持っておかなくては損とも言われているほどです。
さて、そんなdカード GOLDの特典の一つにケータイ補償がありますが、実際にどれだけの補償が受けられるのでしょうか?
ここでは、dカード GOLDで受けられるケータイ補償の内容や、申請の流れについて紹介していきます。この記事を見れば、14,800円もかかるApple Careは本当に必要なのかどうかもよく理解できますよ。
記事の目次
dカード GOLDのケータイ補償は充実した内容!
dカード GOLDのケータイ補償ってどんな内容なの?
dカード GOLDのケータイ補償は素晴らしい内容になっています。
以下、非ゴールドカードであるdカードと比較した補償内容の表をご覧いただければ、そのスペックの高さはお分かりいただけることでしょう。
対象期間 | 補償金額 | |
---|---|---|
dカード | 購入から1年 | 最大10,000円 |
dカード GOLD | 購入から3年 | 最大100,000円 |
さすがはゴールドカードといったところでしょうか。対象期間は3倍、補償金額は10倍にパワーアップしています。
この条件であれば、ほとんどのトラブルを網羅してくれそうなイメージを持つことができますね。
こんな時にケータイ補償が受けられる
それでは具体的に、どのようなトラブルに見舞われた際に、ケータイ補償を受けることができるのでしょうか。以下に一例を挙げてみましょう。
- 紛失、盗難
- 火災による消失
- 修理不能(水漏れ、全損)
修理ができる場合は補償対象外なんだね。
その点は要注意じゃな。
ただし、上記に該当するからといって、必ず補償を受けられるとは限りません。この点を踏まえつつ、次項の補償対象とならないケースも確認しておきましょう。
dカード GOLDに登録している携帯電話が対象
dカード GOLDを持ってたら、家族全員の携帯電話が補償対象なのかニャ?
ケータイ補償を受けられるのはdカード GOLD1枚につき1台となっておるんじゃよ。
dカード GOLDに電話番号を登録している携帯電話が対象となるので、2台保有している場合には、どちらか1台が対象となります。
しかし、dカード GOLD1枚につき、登録できる電話番号は1つのみです。
dカード GOLDケータイ補償の対象となるのは、dカード GOLDに電話番号が登録されている携帯電話1台です。
もし、家族などの携帯電話も補償に入れたい場合は、家族カードを発行しましょう。dカード GOLDの家族カードは1枚目は年会費無料で発行でき、同じくケータイ補償を受けることができます。
- dカード GOLD:1台のみ補償対象
- 家族カード;家族も1台補償される
家族カードを発行すれば、ケータイ補償の台数も増やすことができるね!
dカード GOLDは家族カードを発行しないと損!と言われるほど、お得なクレジットカードです。詳しくは『dカード GOLDの家族カードは利用しないと損!家族カードのメリットまとめ』の記事を参考にしてください。
dカード GOLDで複数台端末の補償や還元を得る方法は『dカード GOLDに複数回線は登録できる?複数端末の補償を受ける方法を解説』の記事で詳しく紹介しています。
補償対象とならないケース
dカード GOLDのケータイ補償は全損のときに役立つ補償となっていますが、規約内容では、以下のようなケースは補償の対象外とされています。
- 会員もしくは法定代理人の故意・重過失または法令違反によって生じた事故による損害
- 直接・間接を問わず、戦争・外国の武力行使・革命・政権奪取・内乱・武装反乱その他これらに類似の事変または暴動によって生じた事故によ る損害
- 放射線照射または放射能汚染による損害
- 直接・間接を問わず、地震・噴火・津波・洪水・台風・暴風雨・豪雨・高潮その他風水災によって生じた事故による損害
- 補償金額を詐取する目的で偽装された事故による損害
- 会員、その家族、同居人又は代理人など会員と同視すべき方の故意によって生じた事故による損害、または会員が貸与もしくは保管の依頼をした者の故意によって生じた事故による損害
- 故障修理を行った場合の故障修理代金
- 対象端末がドコモショップ等、または当社若しくは製造メーカーにより故障修理可能であると判断された場合における新端末の購入代金
さすがに自分で壊したらダメだよね…。
補償金額目当ての偽装事故や故意によるものはもちろん、重過失や戦争、自然災害などによる事故も補償の対象外となります。また、故障修理可能な場合についても補償金額は出ないので注意が必要ですよ。
修理可能と判定された場合には補償の範囲外
ドコモショップで修理可能と判定された場合の修理代は、補償の範囲外となってしまいます。故障の場合は修理可能かどうかが、ドコモショップによって判断され、修理可能と判定されると補償を受けることはできません。
中途半端な故障なら、いっそのこと全損と判断してほしい…!
また、ドコモショップで判断がつかない場合には、ドコモの専用部署に一度送られ診断を受けることとなり、少し時間がかかります。
- 全損→補償対象
- 修理可能→補償対象外
Androidの場合はドコモショップかドコモの専用部署での判定となりますが、iPhoneの場合は一度Apple Storeへ送られ、Apple Storeで修理可能か判断がされる仕組みになっています。
AndroidとiPhoneでは申請の流れが違ってくるぞ。
iPhoneの場合はAndroidよりも審査に時間がかかるので、より早めにドコモショップへ持っていくことをおすすめします。
また、災害が原因による故障の場合や、事故日から60日以内にケータイ補償の申込書をドコモに提出しないと、dカード GOLDケータイ補償を受けることはできないので注意してください。
dカード GOLDで新機種を購入することが条件
補償を受けるためには、新しい機種をdカード GOLDで購入することが絶対条件なので注意してください。この補償の一番大切な部分は、最大10万円の補償を受けるためには、dカード GOLDで新しい機種を購入することが必要ということです。
他のクレジットカードや現金での購入では、補償を受けることができないので注意してください。
また、dカード GOLDで決済しても、機種本体を分割払い(毎月の携帯電話利用料金と一緒に支払うこと)にしてしまうと、初回の費用(事務手数料、頭金)のみが補償対象となってしまいますので、機種本体は一括払いで購入しましょう。
- 補償の注意点:dカード GOLDで購入した機種を一括払いで支払う
機種本体を一括払いで購入すると、補償が適応されればその分の利用金額が減額されるので損することはありませんが、ケータイ補償が適応されて減額されるまでに時間がかかることもあります。
そして、ドコモが忙しい時期などで手続きが長引くと、機種代がカードの利用料金から減額される月と、機種代が請求される月が異なる場合があるので注意が必要です。
口座の残高に注意しておかなくちゃ…!
そうなると、カードの一括払いの場合は一旦自分で機種代を建て替える必要がありますので、ドコモショップの手続きの際に、いつごろキャッシュバックが行われるのか確認しておいて下さい。
機種代が高額になると、一括払いで支払うのが厳しいという場合もあるでしょう。
その場合には、携帯電話代金はdカード GOLDの一括払いで購入し、その後、カードの分割払いをするという方法があります。
ただ、分割払いにかかる利息・手数料は自己負担となるので、その点はよく考えて支払い方法を決めて下さい。
もし払える場合であれば、なるべく一括払いで済ませたほうが分割払い手数料を支払う必要がないので安く済むでしょう。
Apple Careとの比較
もしかして、dカード GOLDを持っていればApple Careも入らなくて良いじゃないの…?
さて、ここでトピックに挙げておきたいのが、iPhoneの方の場合のApple Careの補償内容です。dカード GOLDに備わっているケータイ補償は、iPhoneのApple Careと比べてどうなのでしょうか。
まずは、Apple Careの内容を確認していきましょう。
Apple Care+for iPhone 8、iPhone 7、iPhone 6sの価格は14,800円(税別)です。
キャリアで加入している方は、分割払いも可能になっています。Apple Careに加入することによって、以下のような特典が付随します。
- 保証とサポートが購入日から2年に延長される
(もともとは1年間の保証と90日間の電話サポートのみ) - 最大2回まで、サービス価格での修理を受けることができる
(画面の損傷は1回につき税込3,400円。それ以外の修理は1回につき税込11,800円)
ところで、iPhoneの画面割れは多くの方が体験している事故ではないでしょうか。
何を隠そう私も、歴代iPhoneの液晶をもれなく割ってしまっています。どれだけ気をつけていても、保護シールを貼っていても割ってしまうんですよね…。(今は手帳型のカバーを付けていますが、それでも割れてます…。)
ここで、iPhoneの画面割れをよくある修理店で依頼した場合の相場をみてみましょう。
以下の内容は、地域最安値で即日修理を謳っているスマホスピタルというお店の公式サイトから引用しています。
iPhoneの種類 | 修理価格(税別) |
---|---|
iPhoneX | 29,800円 |
iPhone8 | 9,800円 |
iPhone8Plus | 11,800円 |
iPhone7 | 7,580円 |
iPhone7Plus | 7,980円 |
iPhone6 | 3,580円 |
iPhone6Plus | 4,580円 |
iPhone6s | 5,080円 |
iPhone6sPlus | 6,580円 |
iPhoneSE | 4,080円 |
iPhone5s/5c | 4,080円 |
iPhone5 | 4,080円 |
※いずれも軽度の損傷の場合
これに対し、AppleにおけるiPhoneの修理費用は以下の通りとなっています。
iPhoneの種類 | Apple Careに加入している場合 | 修理価格(税別) |
---|---|---|
iPhoneX | 3,400円 | 31,800円 |
iPhone8Plus iPhone7Plus iPhone6sPlus | 19,800円 | |
iPhone8 iPhone7 iPhone6Plus | 17.800円 | |
iPhone6 iPhoneSE | 14,800円 |
14,800円(税別)のApple careへ加入していれば修理費用はAppleの方が断然安価ですが、そうでない場合はスマホスピタルの方が軒並み安いと言えます。しかも、Apple careの加入ですでに14,800円の支払いをしたと仮定すると、果たしてその補償はお得なのかどうか考えものです。
- Apple care:14,800円(税別)+3,400円(修理代金)
- 修理業者:iPhoneX以外Apple Care以下の料金
Apple Careを分割で支払ってると気付きづらいけど、14,800円って高いよね…。
ただしこれらは、液晶の割れ具合が軽度だった場合に限るため、重度だった場合は、インターネットに記載されている価格よりも高くつく可能性がある点には注意が必要です。
dカード GOLDを発行すればApple Careへの加入は必要ない
Apple Careに加入しておけば万が一の時の修理は安いですが、それでも一定の自己負担は避けられません。
それに対し、dカード GOLDのケータイ補償は最大10万円までの枠が設けられているため、自己負担の心配がほとんどないのが強みと言えます。
対象期間も3年まで網羅されていることも含めて考慮に入れれば、わざわざ追加料金を支払ってApple Careに加入することもないですね。
もともとApple Careに入ろうと考えていた方にとっては、加入料金である14,800円を浮かせることができるので、この点だけをみてもdカード GOLDを発行する価値はあるのではないでしょうか。
dカード GOLDのケータイ補償を申請する方法
さて、最後にdカード GOLDのケータイ補償を申請する方法についてみていきましょう。前述した通り、すべての事故が補償対象となるわけではなく、補償金がおりるかどうかの審査もあります。
ここは重要じゃよ。
ここでは、申請の方法〜補償を受け取るまでの流れを確認していきます。AndroidとiPhoneでは流れが異なるため、その点にも注意をしながら以下を読み進めてみてくださいね。
大まかな申請の流れ
まずはざっくりと、申請の流れを確認しておきましょう。
- 店頭にて受付してもらう
- 申請書の到着・返送
- 審査
- キャッシュバック
早速、それぞれの詳細を解説していきますね。
店頭にて受付してもらう
dカード GOLDのケータイ補償を受ける為に、あえて店頭という表現で記載しているのには訳があります。以下のそれぞれのケースにおいて、受付する場所が異なるため、まずはここを間違えないようにしましょう。
- Androidの場合→ドコモショップにて受付
- iPhoneで本体を紛失してしまっている場合→ドコモショップにて受付
- iPhoneで本体を保持している場合→Apple Storeか正規サービスプロバイダにて受付
ドコモショップの場合
まずは受付で「dカード GOLDによるケータイ補償を受けたい旨」を申し出ます。すると店員さんから、以下のようなことに関する簡単なヒアリングがあります。
- 事故発生の時刻
- 事故発生の場所
- 事故発生時の状況
修理可能な状態か否かはこのタイミングで判断されます。もし、店頭での判断がつかない場合、担当部署に送付した上で、全損かどうかの判断がされるという流れになることも。
こうなると一種の賭けです。もし、全損と判断されれば補償がきちんとおりますが、全損でないと判断された場合は、支払った金額は1円たりともキャッシュバックされません。
ちなみに新しく購入する機種は原則として、全損したものと同機種・同カラーである必要があります。同一の在庫がドコモショップにない場合は、ドコモショップが指定する端末が対象となることは覚えておきましょう。
Apple Store/正規サービスプロバイダの場合
iPhoneの現物が手元にある場合は、Apple Storeかもしくは正規サービスプロバイダで全損扱いか否かを判断してもらいます。全損扱いであれば補償が適用されるため、そのまま購入手続きを踏むと良いでしょう。
そのあと、購入者自身でゴールドデスクに電話し、dカード GOLDのケータイ補償を受けたい旨を伝えるという流れになります。
0120-700-360
午前10:00〜午後8:00(年中無休)
困ったときに対応してくれるdカード GOLDデスクや旅先で便利なVJデスクを『dカード GOLDデスクの活用方法!サービス内容やあらゆる疑問・困ったを解決!』の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
申請書の到着・発送
ドコモショップもしくはゴールドデスクにおいてケータイ補償の申請をした後は、申請書がおおよそ1週間程度で自宅に郵送されてきます。申請書に記載すべき主な内容としては以下の通りです。
- 氏名
- 住所
- 事故発生日時
- 事故発生場所
- 事故発生状況
必要事項を記載し、店頭で受け取った支払いが証明できる書類を返送用封筒に同封した上で郵送します。以上の手続きは60日以内に行う必要があることには注意が必要です。
審査
申請書を郵送した後は、審査結果が来るのを待ちましょう。無事に審査が通過していれば、新機種の代金+事務手数料の合計金額がキャッシュバックされます。
ここで気になるのが、ドコモショップやApple Store/正規サービスプロバイダにおいて全損扱いと判断された場合、改めて何を審査するのかということです。
コールセンターのスタッフに聞いたところ、ドコモショップにおける手続きや、申請書に記載されている内容に不備がないかを主に確認するとのことでした。
したがって、ドコモショップに来店した時点で補償の基準をきちんとクリアしていることが確認できた場合や、Apple Store/正規サービスプロバイダにおいて全損扱いと判断を受けているのであれば、基本的には審査で落ちる心配はないと思っておいて良いでしょう。
キャッシュバック
晴れて審査に通過した場合、補償金額が請求額から減額されるかたちで清算されます。以上の内容はdカードのマイページで確認することができます。
タイミングによっては、購入代金の請求月と補償額のキャッシュバック月が異なることもある点には注意が必要です。この場合は、新端末の購入代金分を引き落とし口座に用意しておきましょう。
補償を受けるにあたっての注意点
最後に補償を受けるにあたっての注意点をまとめておきましょう。
- 店頭に赴く必要がある
- 1年に1度しか申請できない
- 新しく購入する機種は自分では選べない
- 全損かどうかを判断できない場合は全額負担のリスクが伴う
以下、それぞれの項目に関して解説を加えていきますよ。
店頭に赴く必要がある
Android、iPhoneの場合を問わず、ドコモショップかApple Store/正規サービスプロバイダに赴く必要があります。電話だけでは手続きを終わらせることができないため、日中になかなか時間を確保することができない方にとっては少々使いづらいサービスかもしれません。
見てもらうためには仕方ないことじゃな。
曜日や時間帯によっては店頭が非常に混雑していることも考えられるため、比較的時間には余裕を持って訪れる必要があるところも注意点の一つと言えます。
1年に1度しか申請できない
dカード GOLDのケータイ補償の対象期間は購入から3年以内とされていますが、期間内であれば何度も補償が適用されるわけではありません。
すでにケータイ補償を利用したことがある場合、前回の事故発生日から1年以内は補償の対象にはならないことをおさえておきましょう。もしこの期間内に再度事故に見舞われた場合には、自己負担で機種変更か修理をするという流れになります。
新しく購入する機種は自分では選べない
前述した通り、ケータイ補償を受ける際の購入機種は、自分で好きなものを選ぶことができません。原則として、同一機種・同一カラーを選ぶことがルールであり、同一のものが店頭にない場合には、店側が指定した機種の中から選択する必要があります。
ところが中には、普段から持ち歩く携帯のデザインにはこだわりたいという方もいることでしょう。万が一、店頭から指定された機種の中にお気に入りのものがなければ、別の店舗に足を運ぶという選択もありかもしれませんね。
全損かどうかを判断できない場合は全額負担のリスクが伴う
修理可能な状態か、それとも全損扱いか。この判断がドコモショップでできないという可能性もゼロではありません。
たとえば、基盤に何かしらの問題がある場合、基盤を取り替えてしまえば解決できることもあり、これは全損扱いには含まれないため、補償金はおりません。
判断がつかない場合は担当部署に判断が委ねられるわけですが、ここで全損ではないと判断された場合は、ケータイ補償の条件から外れてしまうので、自己負担となってしまうことは覚悟しておきましょう。
まとめ
dカード GOLDのケータイ補償は非常に手厚い内容になっていますが、すべてのトラブルに対してサポートを受けられるわけではありません。
万が一の時のためにも、ケータイ補償を受けることができる条件を改めて確認していただき、申請〜キャッシュバックの流れまでを把握しておくと良いですね。
店頭に赴くだけではなく、60日以内に申請書を返送しなければ補償金がおりないという点も忘れてはいけません。タイミングによっては購入代金の請求月と、補償額のキャッシュバック月が異なることもあるため、購入代金が一旦、一括で引き落とされる可能性も見込んだ上で、申請手続きを進めていってくださいね。