クレジットカードの裏面にはきちんと署名をしておるかい?
汚れちゃうのがイヤだし、何もサインしていないよ!
それはいかん!それはいかんぞ!!!
新しいクレジットカードが自宅に届いた時にしなければならないこと。
そう、裏面への署名ですね。さて、この裏面への署名ですが、ボールペンか油性マジックでする必要があること、そもそもこの署名をすることにはどのような意味があるのかをご存知でしょうか?
今回は、意外と知られていない注意点や、クレジットカード裏面の署名について、詳しく掘り下げていきたいと思います。
記事の目次
クレジットカード裏面の署名が必須な理由
クレジットカードの裏面に署名って絶対必要なの?
クレジットカード裏面の署名が必要な理由。
改めて問われてみると、なかなかスムーズに答えられない方も多いのではないでしょうか?
学生時代に、テスト用紙を氏名なしで提出したら0点ということがよく言われていましたが、クレジットカードの場合は、0点どころかマイナスに発展してしまうこともあるのです。
クレジットカードにサインがないと本来は使用できない
本来、クレジットカードの裏面にサインがないと、そのカードは決済に使用できません。
「え?今までサインなしでも問題なく決済してきましたけど…。」
という方も中にはいるかもしれませんが、そこには大きなリスクが潜んでいます。一般社団法人日本クレジット協会のHPに記載されている一節を確認してみましょう。
クレジットカードがクレジット会社から送られてきたら、まず裏面の署名欄に自分のサインをしてください。
サインはそのカードの利用者が誰かを示すとともに、カードを利用する際に必要なものです。裏面にサインをしていないクレジットカードは利用できません。
また、裏面にサインがないカードを落としてしまうと、拾った人がサインして使ってしまう危険性があります。サインのないカードが使われてしまった場合、カード会員本人が支払わなければならないこともあります。出典:日本クレジット協会
拾ったカードに自分のサインを入れるなんてとんでもない話ではありますが、実際そういう方が世の中にいるから、このような注意書きがあるのでしょう。
サインを入れるのがめんどくさいとか、字が汚いから恥ずかしいとか色々理由はあるかもしれませんが、そもそもサインを入れてから使うというのはクレジットカードの基本的なルールですし、紛失や盗難にあった際のリスクを考えれば、そんなことは言ってられないはずです。
ちなみに、私はドン・キホーテで買物をした時に裏面の署名がないカードで支払おうとしたら、店員さんに「名前を記入していないので使えません。」とハッキリ言われた経験もあります。(その後すぐサインしました汗)
クレジットカードを手に入れたら、すぐに裏面に署名を入れるようにしましょう。
クレジットカード裏面へのサイン忘れは本人の過失とみなされる
「ついつい忘れてました。」
で済まされないのがクレジットカードの裏面のサインです。先ほどの項では、第三者によって裏面にサインを書かれるかもしれないといったリスクを紹介しましたが、たとえ第三者にサインされなくとも、リスクは同様につきまといます。
以下、JCBのHPに記載されている一節を確認してみましょう。
万が一、カードの盗難や紛失によって不正利用されたとき、裏面にサインのないカードではその損害額は補償されない場合があります。安心してカードを利用するために、サインをお忘れなく。
※会員規約に基づき不正使用された被害額はJCBが補償します。ただし、会員の方に規約違反や故意・過失がある場合は、この限りではありません。
出典:JCB
「シンプルに言えば、きちんと本人のサインがなければ、補償はありませんよ。」ということですね。もし、まだきちんとサインをしていないクレジットカードがあれば、今すぐにサインを入れるようにしましょう。
裏面に署名をしていないだけで、補償までしてくれなくなるリスクがあるなんて知らなかった。。
署名欄にはボールペンか油性ペンで記入しよう!
早速、裏面に署名しようと思うんだけど、ボールペンで大丈夫だよね?
いざサインを入れるとなった際に気になるのが、何を使ってサインを入れればいいの?ということではないでしょうか?
クレジットカード裏面へのサインは、ペンであればなんでもいいというわけではありません。必ず、ボールペンか油性ペンで記入する必要があります。
ここでは、なぜボールペンか、油性ペンでのサインが必要なのかという理由や注意点について解説していきます。
水性ペンだとサインが汚れてしまう
クレジットカード裏面へのサインは、水性ペンは使わず、ボールペンか油性ペンでサインをする必要があります。水性ペンだと、サインが汚れてしまったり、サインが不明瞭になってしまい、誰のサインかわからなくなる可能性があるためです。
サイン欄に触れて汚れないものであれば種類は問わないので、自分が書きやすい太さのものを選ぶと良いでしょう。書きやすさで言えば、ボールペンよりも油性ペンに軍配があがります。
というのも、クレジットカードはプラスチック性でツルツルするため、字が上手な方でもボールペンだと少々苦戦してしまうのです。その点、マッキーなどの油性ペンであれば滑ることもなく、しっかりと筆圧を乗せて記入することができます。
案外サイン欄は狭いので、極細のマッキーを使用する方も多いようです。
太めのマッキーだと、枠外にはみ出してしまう可能性もありますので、心配な方は、要らない紙で一度試し書きをするなどしてから、クレジットカードに清書すると良いでしょう。
サインの上書きはできない?書き直しはクレジットカードの再発行が必要
クレジットカード裏面の署名欄に水性ペンでサインをしてしまい、そのサインが汚れて不明瞭になった場合はどうすればよいのでしょうか?水性ペンとはいえ、元のようにまっさらな状態に戻すことは難しいですよね。
こうしたケースの場合、本人の署名かどうかわからないということで、上書きをするように店員さんから求められるケースもあるようですが、基本的にサインの上書きをしてはいけません。
えっ、もし間違ったとしても書き直したらいけないの?
私はJCBのクレジットカードを普段使いしているのですが、JCBに問い合わせたところ、上書きではなく、新しくクレジットカードを再発行するように求められました。署名の上書きは推奨されていません。
署名を間違えただけで再発行までしないといけないなんて…。
サインするだけで緊張する。。。
もちろん、サインを書き損じてしまった場合も同様です。いずれにせよ、自己判断で行動するのではなく、各クレジットカード会社に問い合わせをし、指示を仰ぐのが一番でしょう。
ちなみに再発行をする場合、クレジットカード会社によっては再発行手数料が必要になる場合もあるため、注意が必要です。クレジットカード裏面へのサインは、水性ペンを使用しないのはもちろんのこと、書き間違いのないように慎重に記入したいですね。
クレジットカード決済のサインの書き方
さて、最後にクレジットカード決済時に求められる売上票へのサインの書き方について解説して幕を閉じたいと思います。
インターネット上の決済であれば売上票へのサインは特に必要ありませんが、リアル店舗におけるクレジット決済の場合、その場で直筆のサインを求められることもありますよね。
商品を購入した際に必要なサインの書き方については何かルールはあるのでしょうか?ここでは、クレジットカード決済時のサインについて、詳しくみていくことにしましょう。
サインレス決済ができる場合もある
リアル店舗において、クレジットカードを普段使いしている方であればお分かりかと思いますが、スーパーマーケットやコンビニでは、クレジットカード決済でもサインを求められることって基本的にないですよね。これをサインレス決済と言います。
本来であれば、クレジットカード決済時は4桁の暗証番号を入力するか、売上票にサインをする必要がありますが、スーパーやコンビニでこれらが省略されるのにはどのような理由があるのでしょう。
サインが必要ない場合も結構あるよね。逆にサインが必要になるのはなんでなんだろう?
理由は非常にシンプル。スーパーやコンビニなどの行列ができやすい店舗においては、支払い時の手間をできるだけ省くために、サインレス決済のシステムを導入しているのです。
確かに休日のスーパーや、お昼時のコンビニなどは長蛇の列ができることもありますから、仮に全員がクレジットカードによる支払いでサインをいちいち記入していたらイライラしてしょうがない人もいると思います。
お客様も店員さんにとってもメリットのある、合理的なシステムですね。
ところでこのサインレス決済ですが、事前にクレジットカード会社と契約を結んでいる企業のみが利用できるという特徴があります。店舗によっては、サインレス決済を受け付けていない箇所もあるのは、こうしたことが理由になっています。
現在では、デパートやスーパーの他、ショッピングセンターの食料品売り場やコンビニ、高速道路の料金所などで主に採用されているようです。
なお、サインレス決済には、以下のような条件が付随しています。
- 少額決済に限られる
- 一括払いのみ
サインレス決済を導入しているところでも、各店舗ごとにサインレス決済の上限額が定められており、上限額を超える場合にはサインレス決済を適用することはできません。
ある程度の大きな買物をした場合には、必ずサインは必要になるんじゃよ。
サインレスはコンビニやスーパーが多いぞ。
スムーズに買い物ができるというのは大きなメリットですが、不正利用の可能性がゼロとも言い切れません。上限額を設けているのは、万が一の不正利用に備えたリスクヘッジだというわけですね。
また、サインレス決済では分割払いやリボ払いはできず、一括払いのみの扱いとなっています。
そういえば、私はスーパーでの買い物の際にクレジットカードを利用しているのですが、レジの方からいつも「クレジットは一括払いとなりますがよろしいですか?」と確認されています。これはサインレス決済における基本的なルールだったんですね。
クレジットカードの裏面に記載したものと同様のサインを書く
さて、それでは本題に移ります。サインレス決済ができず、実際に売上票に直筆のサインを求められた場合には、何に気をつけてサインをするべきなのでしょうか?
これは非常にシンプルで、クレジットカードの裏面に書いたものと同様のサインを入れればオッケーです。
ところで、クレジットカード裏面に記載するサインに関してですが、どんなサインでも問題ないということをご存知でしょうか?
たとえば、山田花子さんという方がサインを書く場合、以下のいずれのパターンで記入してもサインとして認められます。
- 山田花子
- ヤマダハナコ
- やまだはなこ
- YAMADA HANAKO
- HANAKO YAMADA
- 山田
- 花子
- ヤマダ
- やまだ
- ハナコ
- はなこ
ご覧の通り、漢字で書かないといけないというルールもなければ、ローマ字、ひらがな、カタカナ、苗字もしくは名前のみといったパターンでもオッケー。英語以外の言語で書いても構いません。
こうしてみてみると、クレジットカードに記載する署名はかなり自由度が高いですね。ただし、クレジットカード裏面に書いたものと異なるサインをすると、問題になることもあるため注意が必要です。
クレジットカード会社の規約では、何らかの必要があってサインの照合をする場合、クレジットカード裏面のサインと、売上票に記載されたサインを確認することになります。違う書き方だと、そもそも照合のための材料になりませんよね。
もちろん、本人以外の方が代筆するのもNG。したがって、売上票にサインを求められた際には、クレジットカード裏面と同じものを、本人が署名するようにしてください。
売上票にサインをする意味を知っておこう
恥ずかしながら私は店舗で求められるがまま、何も考えずに売上票にサインをしていましたが、売上票にサインをする意味合いについてはご存知でしょうか?
これには大きく、2つの意味があります。
- クレジットカード利用者が「カード会員本人である」ことを示すという意味
- 売上票に印字された内容を認めるという意味
あなたはきちんと、売上票に記載された内容を目視確認していますでしょうか?
「レジが読み込んでいるんだし、ミスが起こることはないでしょう」と思っている方もいるかもしれませんが、金額を手打ちで行なっている店舗もありますし、そもそも読み込む値札を間違えてしまっていたというケースだってあります。
実際に、私はこれまでに何度も会計ミスをされたことがあります。店員さんも人間ですし、間違いが発生するのは仕方がないことですから、購入する側もきちんと確認しておく必要がありますね。
自宅に戻ってから金額が間違っていることに気づいたとしても、店舗やクレジットカード会社に連絡をする必要性を考えると、かなり手間もかかりますし、それ相応の時間も奪われることになります。
こうしたトラブルを発生させないためにも、クレジットカード決済をする際には毎回、売上票にサインを記入する前に、商品の内容や購入金額などの詳細を確かめるようにしましょうね。
まとめ
クレジットカードの裏面にサインをしていない状態での決済は、大きなトラブルを招く可能性があります。前述したように、サインの仕方は自由です。シンプルなものでもいいので、必ずボールペンか油性ペンでサインを記入しておきましょう。
また、店舗で売上票にサインを求められた場合には、クレジットカード裏面に記載したものと同様のサインを本人がする必要があります。
もちろん、サインを入れる前には、売上票に印字された購入内容にしっかりと目を通し、間違いないことを確認するのを忘れないようにしてくださいね。