引き落とし 手数料

ウィーちゃんウィーちゃん

銀行口座から家賃を引き落としされる時に手数料を請求された人がいるんだけど、そんな事ってホントにあるの??

マネーの博士マネーの博士

実は引き落としでも手数料がかかっておるのじゃ。基本的には支払先が負担してくれておるだけじゃよ。

ウィーちゃんウィーちゃん

そうニャのー!?じゃあ請求されても文句は言えないって事??

マネーの博士マネーの博士

正規の金額なら文句は言えないじゃろう。各銀行の手数料を説明しよう!

公共料金や家賃、クレジットカードなどの料金を銀行や郵便局の口座から、自動的に「引き落とし」してもらうことで、銀行に行く手間が省けて便利ですよね。

ところでこの「引き落とし」には、実は手数料がかかっているのはご存知でしたか?公共料金の引き落としでは引き落としの手数料なんて聞いたことがなかった人も、家賃や習い事などの引き落としの際に手数料がかかると聞いてビックリしてしまう人もいるようです。

今回はその引き落としにかかる手数料についてのシステムと、「口座振替」と「口座振込」の違いについて詳しくまとめました。

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引き落としに手数料はかかるの!?

引き落とし 手数料

公共料金の引き落としなどで、「手数料がかかります」とは書いていませんが、実は引き落としには手数料がかかってるんです。

しかし、銀行によってその金額はまちまちで、中には回数に制限はありますが引き落とし手数料が無料になるところもあります。この「引き落とし手数料」、支払う側が払うのか、受け取り側が払うのかどちらなのでしょう。

基本的には支払先が払う場合が多い

自分の口座から、電気、ガス、水道などの公共料金が引き落とされる場合も、手数料は当然かかってきます。しかし、手数料は電力会社や水道局などが負担してくれていますので、支払う側は手数料がかかっていません。

契約書などには手数料について書かれていなかったり、「無料」となっているため引き落とし手数料がかかるということを知らなかったという人も多いはず。

特に電力会社については、人件費よりも安く済むため「口座引き落とし」で契約すると割引してくれるところもあるのですよ。

ただし、公共料金ではないもの(家賃、お稽古事の料金など)の場合は、支払う側に手数料がかかる場合があります。

ウィーちゃんウィーちゃん

口座引落しって相手が手数料を負担してくれてたんだね!

引落し=無料

っていう勝手なイメージだった人が多いのかも!?

引き落とし手数料の金額

公共料金の引き落としやクレジットカードの引き落としの手数料のほとんどは、相手先が手数料を支払ってくれますが、家賃や習い事、駐車場料金などを自動で引き落とす場合は、自分側が手数料を負担することが多いのです。

自動振込手数料も銀行により様々で、負担する手数料は数十円から800円くらいと大きく差があり、自分の口座がある銀行と相手側の銀行が同じであるかどうかによって違いがあります。

では自動で引き落とす場合の手数料と通常振込の手数料を、いくつかの銀行を例に見ていきましょう。

マネーの博士マネーの博士

各銀行の手数料を説明しよう!

みずほ銀行の場合

<自動送金サービス>

自動送金サービスは、毎月決まった金額を決まった日にちに自動で引き落としてくれるサービスです。※自動取扱手数料 1件に付き108円(税込)

自動振込の手続の時に発生する手数料で、口座から自動で引き落としされます。自動取扱い手数料のほかに、振込手数料がかかります。

  • みずほ銀行同一支店内
    3万円未満 0円
    3万円以上 0円
  • みずほ銀行本支店あて
    3万円未満 108円(税込)
    3万円以上 324円(税込)
  • みずほ銀行以外の金融機関あて
    3万円未満 432円(税込)
    3万円以上 648円(税込)

『みずほ銀行 自動送金サービス』を参考

<通常振込手数料>

(枠内はすべて税込です)

窓口ATMインターネット・モバイル・テレフォン
(自動音声)
テレフォン
(オペレーター)
みずほ銀行
同一支店あて
3万円未満216円
3万円以上432円
0円

0円

0円

0円

108円

324円

みずほ銀行
本支店あて
3万円未満324円
3万円以上540円
108円

216円

108円

216円

108円

324円

みずほ銀行以外の金融機関あて
(電信扱い)
3万円未満648円
3万円以上864円
216円

432円

216円

432円

432円

648円

『みずほ銀行 振込手数料』より引用

※取引状況にて、みずほマイレージクラブ「うれしい特典」が適用されると無料となる場合があります。

このほか、振込の支払いの場合には「Pay-easy(ペイジー)」を利用することもできます。(※1 参照)

住信SBIネット銀行の場合

振替手数料は無料になります。

<自動振込手数料・通常振込手数料>

  • 住信SBIネット銀行あて
    0円
  • 住信SBIネット銀行以外の金融機関あて
    ランクにより最大月15回までが0円
    回数が超える場合:1回154円(税込)

『住信SBIネット銀行 振込手数料』より引用

楽天銀行の場合

口座振替・自動引落は手数料無料になります。

<通常振込手数料・振込予約手数料>

  • 楽天銀行口座あて
    無料
  • 楽天口座以外の金融機関あて
    ハッピープログラムにエントリーしていて、「給与・賞与・年金」を楽天銀行口座にて受け取る場合、ランクに合わせて最大月5回までが 0円
    無料回数を超えた場合
    3万円未満 168円(税込)
    3万円以上 262円(税込)

このほか、振込の場合は「Pay-easy(ペイジー)」を利用することもできます。(※1 参照)

『楽天銀行 手数料一覧』より引用

ジャパンネット銀行の場合

口座振替は、基本的に無料になります。

<自動振込サービス>

自動振込サービスでは毎月決まった金額を決まった日にちに引き落としてくれます。自動振込手数料は以下の通りです。

  • ジャパンネット銀行口座あて
    3万円未満 54円(税込)
    3万円以上 54円(税込)
  • ジャパンネット銀行以外の金融機関あて
    3万円未満 172円(税込)
    3万円以上 270円(税込)

<通常振込手数料>

「インターネットバンキング利用時」

  • ジャパンネット銀行口座あて
    3万円未満 54円(税込)
    3万円以上 54円(税込)
  • ジャパンネット銀行以外の金融機関あて
    3万円未満 172円(税込)
    3万円以上 270円(税込)

「本店窓口利用時」

  • ジャパンネット銀行口座あて
    3万円未満 648円(税込)
    3万円以上 1,296円(税込)
  • ジャパンネット銀行以外の金融機関あて
    3万円未満 1,080円(税込)
    3万円以上 1,728円(税込)

『ジャパンネット銀行 振込手数料』より引用

このほか、「Pay-easy(ペイジー)」を利用することもできます。(※1 参照)

三菱東京UFJ銀行の場合

口座振替の手数料は無料になります。

<定額自動送金サービス>

定額自動送金サービスは、毎月同じ金額を同じ日付に引き落とすことができるサービスです。(枠内はすべて税込です)

  • 三菱東京UFJ銀行同支店
    3万円未満 0円+108円(取扱手数料)
    3万円以上 0円+108円(取扱手数料)
  • 三菱東京UFJ銀行他支店
    3万円未満 108円+54円(取扱手数料)
    3万円以上 324円+54円(取扱手数料)
  • 三菱東京UFJ銀行以外の金融機関
    3万円未満 324円+54円(取扱手数料)
    3万円以上 648円+54円(取扱手数料)

『三菱東京UFJ銀行 振込手数料』より引用

<通常振込手数料>

(枠内はすべて税込です)

ATM窓口
三菱東京UFJ銀行同一支店宛3万円未満
0円
3万円以上
0円
324円

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540円

三菱東京UFJ銀行本支店宛
(個人カード使用)
3万円未満
108円
3万円以上
108円
324円

540円

三菱東京UFJ銀行以外の金融機関3万円未満
270円
3万円以上
432円
648円

864円

このほか、「Pay-easy(ペイジー)」を利用することもできます。(※1 参照)

『三菱東京UFJ銀行 振込手数料』より引用

Pay-easy(ペイジー)とは?(※1)

自動送金とは違い、金額の変動するものの支払いをパソコンやスマートフォン、ATMといったオンラインで振り込むことができるサービスです。支払いができる種類は、

  • NTTドコモ、KDDI(au)、Soft Bank の携帯電話使用料の支払い
  • 各市区町村役場の国民健康保険料の支払い
  • 全日本空輸、日本航空のチケット料の支払い
  • クレジットカードの利用代金(UC)・オークションの落札代金
  • 大学の授業料、受験料、入学金

 

などがあります。このほか、キャッシュカードで口座振替の申し込みができます。こちらは基本振込手数料はかかりませんが、企業や振込金の種類により手数料が発生する場合があります。

詳しくは、下記の「Pay-easy(ペイジー)日本マルチペイメントネットワーク運営機構」をご参照ください。

Pay-easy(ペイジー)日本マルチペイメントネットワーク運営機構

口座振替と口座振込の違い

引き落とし 手数料

上記の項目にも何度も出てきた「振替」と「振込」、「口座振替」と「口座振込」。どれも相手側の口座にお金を入れることですが、その違いはどういったものがあるのかを説明していきましょう。

振込とは

違う銀行の口座、同じ銀行であっても別の支店の口座にお金を移動させることを【振込】といいます。また、本人の名義が同じである場合、違う銀行でも、同じ銀行で支店が違う場合でも【振込】と呼ぶのが一般的です。振込には基本的にこちら側に手数料がかかります。

振替とは

同じ銀行、同じ支店内の本人の口座間でお金を移動させることを【振替】といいます。たとえば、自分の普通預金の口座から貯蓄預金の口座にお金を移動させる場合などに【振替】という言葉を使用するのが一般的です。

振替は銀行の窓口やATMなどで手続きを行うことができて、手数料はかかりません。しかし、公共料金などの引き落としは「口座振替」となっています。【振替】は本人の口座間で使用される言葉のはず。この違いは一体何でしょうか?

口座振替とは

これは通常の振替とは違い、銀行などの金融機関の自分の口座から、公共料金やクレジットカードの金額、家賃などの支払いを自動で引き落とすことができるようにした「銀行のサービス(集金・収納の代行)」のことを言います。

なので、一般に振替と呼ばれるものとは違うものになるのです。銀行ごとにもその呼び方に違いがあり、「送金」などの表現をするところもあります。ちなみに、ゆうちょ銀行では「振込」のことは【電信振替】という呼び名に変わりますよ。

マネーの博士マネーの博士

それぞれの違いを理解した上で、口座振替と口座振込のどっちがお得なのかを説明しよう!

その他の手数料の事について、以下の記事で詳しく解説していますのでぜひ参考にしてみてください。

口座振替と口座振込の手数料がお得なのはどっち?

引き落とし 手数料

先に記述した『引き落とし手数料の金額』でもご紹介した通り、「口座振替」で公共料金を引き落とす場合は無料になりますが、金額が毎月同じで同じ日にちにで引き落とすものについては手数料がかかってしまいます。

家賃や駐車場料金などは管理会社を通して払うところもあり、手数料を負担してくれる場合と手数料は支払い側が負担する場合とあります。

銀行を通して支払いを行う場合、多くの銀行は自分で振り込んだ方が手数料が安くなりますが、事前に利用する銀行にて手数料を聞いた方がよさそうですね。

その時に「自動振込にした場合、手続きや登録に手数料がかかるかどうか」も尋ねたほうがいいでしょう。

マネーの博士マネーの博士

振込も引落しも相手先の銀行によってかかる手数料も変わるんじゃよ。

もし引落しの時に残高不足だった場合はどうなるのか知っておるかの?

引き落とし時に残高不足の場合

引き落とし当日、口座の残高が不足していて引き落としができない場合は、

  • 次月の引き落とし日に前月分も一緒に引き落としをする通知がくる。
  • 引き落としができなかった通知とともに振込用紙が送られてくるので、振込用紙で支払いをする。
  • 相手先から引き落としができなかったという知らせが電話でかかってくる。
  • 再振替の日にちが記載された通知書が届くので、それまでに口座に入金しておく。(○月○日 引き落とし(口座振替)予定 等の記載があります)

 

などの方法で通知が来ますので、残高を確認して入金するようにしましょう。

当日入金は間に合わない!

口座の残高不足を引き落とし当日に気が付いた場合、銀行の窓口が開く時間に入金すれば間に合うと思う人がいるかもしれませんが、実は当日では間に合わない場合があります。

これは銀行にもよりますが、大抵の銀行は引き落とし前日には引き落としの処理を済ませていて、日付が変わると順次引き落とされるというシステムをとっています。

ですので、当日に入金しても間に合わなくて「引き落としができません」という通知が届いてしまいます。

引き落とし当日に再引き落としをする銀行もありますが、再引き落としをするか、再引き落としをしないかなどは、銀行や企業、またはシステムによるものであり、それを明記している金融機関はわずかしかありません。

再引き落としされる時間や回数は各銀行でバラバラ!

引き落としの回数や引き落とされる時間は、各銀行により異なります。引き落とし方としては、

  • 1日に1回だいたい決まった時間に引き落とす
  • 1日に何回かにわたり、だいたい決まった時間に引き落とす
  • 入金され次第、すぐに引き落とす

 

という3パターンが多いようです。銀行により再引き落としをしているかどうかは違ってきます。3つの銀行を例に挙げてみましょう。

ジャパンネット銀行の場合

引き落としは基本、1日に2回とされています。時間は決まっていて1回目は午前2時に順次引き落とし、2回目は午後9時に順次引き落とされます。ただし、振替先の企業によっては再引き落としをしないことがありますので注意が必要です。

楽天銀行の場合

1日に4回の引き落としがあるので当日の入金でも十分間に合う可能性がありますが、引き落とし時間は明記されていませんので、なるべく早い時間に入金したほうがいいでしょう。

楽天カードの引落しについて、楽天カードの引き落とし時間は何時?残高不足時の再引き落としはある?の記事で詳しく解説しています。

ゆうちょ銀行の場合

1日に1~2回の引き落としがありますが、振替先により再引き落としをしない場合がありますので注意が必要です。2回目の引き落とし(再引き落とし)は、午後9時とされています。

しかし、引き落としの注意事項として、前日までに残高の確認をして残高が不足している場合は入金しておくようになっていますので、前日までに入金しておく方が確実ですね。

マネーの博士マネーの博士

万が一引落しまでに入金が間に合わなければ、必ず電話で事情を説明するようにしよう!

一番やってはいけないのは「放置」じゃよ!

銀行口座の引き落としや口座番号の不安について、以下の記事で詳しく解説しています。

まとめ

いかがでしたか?手数料は「振替」「振込」とそれぞれで違いがあり、自動で行う場合は手続きにも手数料がかかったりしていますね。

それぞれの銀行によってそのシステムには大きく差があり、独自のサービスで提供していますので、お近くの銀行で「振込」や「振替」をしてもらう時は窓口で尋ねる方が確実です。手数料についてもしっかり尋ねて、お得な方法を選びたいですね。

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記事を書いた人
博士

マネーストアの管理人であるワシは、節約やポイント還元が大好きなんじゃよ。もちろん得することが大事じゃが、損をしないことが最も大事だと考えておる。ぜひ当サイトを参考に、少しでも豊かになることを祈っておるぞ。