ローンやクレジットカードの作成の時にする審査ってどんなことするの?
金融機関やクレジットカード会社は、信用情報機関に掲載されている信用情報をもとに、ローンなどを組めるかどうかといったことを調査するのじゃ。
じゃあ、リボ払いをしていたらそれも信用情報機関に掲載されちゃうの?
リボ払いと信用情報の関係が気になるのじゃな?
それなら、リボ払いと信用情報のかかわりについてまとめて説明するぞ。
住宅ローンや車のローンを組みたかったり、新規にクレジットカードを作りたい場合は、各金融機関やクレジットカード会社が信用情報機関に掲載されている信用情報をもとに審査をおこないます。
このときに借金をしているかどうかなどがわかりますが、リボ払いをしていた場合も信用情報機関に掲載されるのでしょうか?
「リボ払いをしている途中だけど、ローンを組みたいしすごく心配…。」
そんなあなたのために、リボ払いが信用情報機関に掲載されるかどうか、リボ払いと信用情報はどのように関わりがあるのかを解説していきます。ぜひ参考にしてくださいね。
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記事の目次
リボ払いは信用情報機関に掲載される!
リボ払いは自分の設定した金額しか引き落とされないので、毎月の資金繰りが楽になりますよね。その反面リボ払いを頻繁に利用してしまうと、借金が膨れ上がる危険のある支払い方法でもあります。
しかも、クレジットカードのリボ払い上限枠まで利用してしまうと、それ以上お金を借りることもできず首が回らなくなる可能性もあります。
そういったことから、リボ払いを利用していることで「信用情報に何らかのキズが付くのでは…!?」と心配になりますよね。
実際、リボ払いをしていることで信用情報機関に掲載されたり影響は出るのでしょうか。
カードの支払状況はリボ払いもすべて登録されている!
そもそも、日本で発行されているクレジットカードは、法律に基づいてCIC(シー アイ シー)という指定個人信用情報機関に加盟することになっていて、支払いの状況など必要な情報を登録する決まりになっているのです。
つまり、分割払いやリボ払いももちろんクレジットカードにかかわる情報が、CIC指定個人信用情報機関に掲載されることになります。
これらの情報は、ローンやクレジットカード新規作成のための調査対象になり、ローン・カード作成・更新が可能かどうかを判断します。
クレジットカードを利用している人の情報は、すべてCICで管理されているんだね!
信用情報とは何?という方は『クレジットカードの信用情報とは?個人の信用情報を開示する方法を解説!』の記事も合わせて参考にしてみてください。
リボ払いの残債があるとローンやクレジットカードの審査に影響することも!
「まだリボ払いが残っているけど、車のローンを組むことはできるのかな?」
「完済していないけど、新たにクレジットカードを作りたい場合、審査は通る?」
このようにリボ払いをまだ支払っている段階であった場合、クレジットカード会社がおこなう審査やローンを組むのに影響があるのでしょうか?
まず最初に、リボ払いをおこなっているときに、CICではどのように情報が載っているのかを解説していきましょう。
リボ払いの限度枠・支払状況・1年間に支払う金額が載る
リボ払いを利用している場合、利用限度枠がそのくらいであるか、支払の状況はどのようになっているか、1年間に支払うことになるであろう金額はいくらになるのか、といったことまでかなり細かく掲載されています。
どのような内容で掲載されているのかを、もう少し詳しく解説しましょう。
利用限度枠とリボ天井がわかる
リボ払いは、利用限度枠が個々で決まっていますので、その限度枠がいくらであるかがわかります。
そして、リボ払いで借りている金額がどのくらいであるのか、リボ天井であるかもわかってしまいます。
リボ天井というのは以下のことをいいます。
たとえば、利用限度枠が200万円であった場合、リボの残債が110万円であり、すでに返済した元金が90万円だったとすると、合わせて200万円になるのでリボ天井まで利用したという事実がわかるのです。
こういった情報が審査には必要になってくるのです。
支払状況が丸見えになっている
あなたがリボ払いをどのくらい利用していて、どのくらいのペースで返済をしているのかが記載されています。
また、毎月の返済額がいくらであるかも細かく見えるようになっていますので、もし返済が滞っていればその事実も審査した側に知られることになるのです。
現在の返済ペースで1年間に返済できる金額がわかる
現在リボ払いがいくら残っているのか、そして毎月支払っている金額でこのまま支払いを続けていくと、1年間でどのくらい返済することになるのか、返済できる能力がわかるようになっています。
ここまで解説してきただけでもわかるとおり、リボ払いは利用している事実だけでなく、限度枠から支払状況、今後の支払予定まですべて丸見えになります。
そうなると今後、ローンを組んだりクレジットカードを新規作成することは難しいのでしょうか。
ローンやカードの作成前に完済することが重要!
リボ払いは返済途中であったり登録された情報によって、ローンやクレジットカードの新規作成に影響することは充分考えられます。
ただ、リボ払いを完済している場合は、1か月から2か月程度で登録された情報は消されますので、過去にリボ払いをしていたという人はある程度時間がたっていれば問題なくローンやクレジットカードの作成が可能です。
リボ払いの残債がある場合、金融機関やクレジットカード会社によりますが借金があると判断することで審査が通りにくくなることがあります。
住宅ローンや車のローンなどの場合、リボ払いを完済してからの契約をお願いされることがありますので、そのときは早めにリボ払いを完済してしまいましょう。
リボ払いをしている、またはしていたからといって信用情報自体にキズが付くというようなことはありませんので、そこは安心していいといえるでしょう。
リボ払いの支払いで悩んでいるなら、まずは金利の低いカードローンへ借り換えを検討してみましょう。月々の支払い額を減らすことで、返済にゆとりができますよ。
借金をしているときは金融事故に注意!
ただし、リボ払いでも分割払いでもそうですが、金融事故にはくれぐれも注意しなければなりません。
金融事故とは、延滞・遅延・滞納といった返済が滞ったり遅れることや債務整理・破産・金融機関からの強制解約など、借金に関するトラブル(事故)のことをいいます。
1回でも引き落としができずに延滞や遅延をしてしまった場合も、信用情報に非常に影響しますので、口座の残高は引き落とし日の前にしっかりと確認しておき、延滞・遅延は絶対に避けるようにしなければなりません。
金融事故は審査に通らない要素になってしまいますので、計画的にお金を借りるようにすることも重要ですね。
リボ払いの残債が払えない時の対処法については、『リボ払いの残債が払えない!そんな時にできる返済方法』の記事で詳しく紹介しています。
注意!リボ払いの信用情報は新規でなくても調査される
「リボ払いしてるけど、ローンを組みたいわけでもないし、クレジットカードを新しく作ることもないから信用情報は関係なさそう。」
と安心してはいませんか?
現在クレジットカードを2枚以上持っていて、そのうち1つでもリボ払いをしているなら注意しておいた方がいいことがあります。
それが『途上与信』です。途上与信はクレジットカード会社などが定期的に個人信用情報を調査するというものです。
もし、リボ天井になっていて残高がたくさん残っている場合、リボ天井になっていないほうのクレジットカード会社が信用情報を調査したときに要注意だと判断されて、次回の更新ができなかったり、使用停止されてしまう可能性があります。
ただし、すべてのクレジットカード会社がリボ天井だからといって、停止してしまうわけではありません。
自分の年収に対して10%前後の残債であれば、更新が可能だったり新規で作成することもできる場合があります。
また、リボ天井といっても、元々総利用枠が少ないカードと利用枠が大きなカードでは当然、審査への影響も変わってきます。(10万円しか枠のないカードと、100万円のカードをギリギリまで使うのでは違うのと一緒です)
とはいえ、リボ天井状態は他のクレジットカード会社に良くない印象を与えかねません。できるだけ早く完済することが、信用を回復する手立てになります。
クレジットカードの審査基準をもっと知っておきたい方は『クレジットカードの審査基準や審査落ちする人の特徴を解説|クレジットカードの審査難易度や間口の広いカードを紹介!』の記事で更に詳しく解説していますので、ぜひ合わせて参考にしてみてください。
リボ払いは使わないほうがメリットが多い
こうして解説してきたことを総合してみてみると、リボ払いは利用しないほうがメリットが大きいように感じませんか?
リボ払いはCIC指定個人信用情報機関に掲載されてしまいますし、完済できていなければローンをすぐに組むことも難しくなります。
そして何より、リボ払いを利用することで借金が膨らみ続けやすいということが大きなデメリットになるでしょう。
そこで簡単にリボ払いのデメリットをまとめてみましょう。
リボ払いは手数料が高い!
リボ払いの手数料は、1年間にかかる金利(年率)が15.0%から18.0%と非常に高いのです。
定期や定額で貯金しても、1年間に0.01%程度しか利息が付かない現代において、手数料だけでこれほど支払わなければならないのは、もったいないとしか言いようがありませんね。
リボ払いは長期化しやすい!
商品を購入して、その支払いをリボ払いにしたとします。そして次のお買い物で商品を購入した場合もリボ払いになると、前回のリボ払いの残額に今回の支払額が上乗せされて手数料の計算が成されます。
毎月支払う金額は自分で設定した金額のまま変わりませんし、高い手数料が毎月加算されますので、払っても払ってもなかなか完済できず延々と続いてしまいます。
金銭感覚が狂いやすい!
毎月支払う金額は自分が支払いやすい金額に設定できますので、滞ってしまうことがなく「借金をしている」という自覚が薄くなりやすいのです。
そのため再度リボ払いをしても「早く返済しなければならない」という意識が薄れ、毎月リボ払いを繰り返してしまい、気が付けば上限枠目いっぱいまで使用していた…という事態になってしまうこともあります。
リボ払いを利用せずに一括払いで支払ってしまえば、高い利息を支払う必要もありませんし、ローンの審査の際にリボ残高が問題になることもないでしょう。
さらに、クレジットカードを作る際にも、リボ残高があるとそれだけ借り入れをしていることになるので、審査に不利になってしまいます。
また、カードの更新の際にもカード会社は簡単な審査をすることが多く、問題があると判断されると更新を断られて退会となってしまうことがあるため、リボ払いは極力利用しないほうがいいでしょう。
リボ払いの特徴や、リボ払いを解除する方法を以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
リボ払いが信用情報に掲載されるかどうか、リボ払いが信用情報に載ることでどのような影響が出るのかを解説してきましたが、いかがでしたか。
クレジットカードの支払状況や信用情報は、法律で定められた機関によって管理されており、金融機関やクレジットカード会社が個人を審査するのに非常に重要なデータとなります。
リボ払いを完済していれば問題はありませんが、残債があったり利用上限枠いっぱいまで利用していると、ローンを組むのが難しくなりますし、クレジットカードを更新することすらできなくなる可能性があります。
リボ払いは手数料が高いわりに、借金をしている自覚が薄くなりやすい支払い方なので注意してください。今一度リボ払いの利用の仕方や返済の計画を立て直してみてはいかがでしょうか。