「Apple Payってデビットカードは使えるの?」
と疑問に思われている方もいるのではないでしょうか。
実はつい最近まで、Apple Payではデビットカードを使うことができませんでした。ところが現在では、以下のような方法でデビットカードが利用可能となっているのです。
- Smart Debit
- みずほJCBデビット
- Suicaに登録したデビットカードで間接的に使う
普段からデビットカードを利用していて、更に「Apple Payも使いたい!」という方にとって絶対に知っておきたい情報をお伝えしていきます。
少しでも気になっている方はぜひ、以下の内容に目を通してみてくださいね。
記事の目次
Apple Payではデビットカードが今まで使えなかった
今でこそApple Payでデビットカードを利用することができるようになっていますが、つい最近まではデビットカードは利用できませんでした。
「何で?決済できるカードだったら何でも良いんじゃないの?」
と思われる方もいるかもしれませんが、今までデビットカードがApple Payに対応していなかった理由としては、以下のようなことが考えられます。
- デビットカードは支払い時に銀行口座との紐付けが必須
- そもそもそこまで需要が高くなかった
以下、それぞれの項目について考察を加えていきましょう。
Apple Payの使い方は『Apple Pay(アップルペイ)の使い方が誰でもわかるようになる!知っておきたい設定方法と使い方を解説!』の記事を参考にしてみてください。
デビットカードは銀行口座との紐付けが必須
デビットカードとクレジットカードは、カード決済ができるという点では同じですが、支払い方法が異なっています。
- デビットカード:銀行口座から即時引き落とし
- クレジットカード:後日引き落とし(支払い時にカード会社が一時的に立て替え)
つまり、デビットカードの場合は銀行口座との紐付けが必須であり、この点がApple Payになかなか対応されなかった理由として大きいのではないでしょうか。
そもそもそこまで需要が高くなかった
もう一つの理由として考えられるのは、Apple Payでデビットカードを利用することに対する需要がそこまで高くなかったことが挙げられます。
実際に、Apple Payはデビットカードを使わずとも、以下のような方法で活用することができます。
- Suicaなどの電子マネー
- クレジットカード
- プリペイドカード
しかし、ユーザーの中には、「どうしてデビットカードは利用できないの?」と思う方も少なからずいるものです。
そんな中、名乗りを上げたのが皆さんもご存知のみずほ銀行というわけ。
みずほ銀行が先陣を切ってプロデュースしたApple Pay対応のデビットカードの詳細とは、どのようなものなのでしょうか。
SuicaをApple Payに登録する方法は『Apple PayでモバイルSuicaを利用する方法|設定から使い方まで全て解説!』の記事で詳しく解説していますので、ぜひ合わせて参考にしてみてください。
みずほ銀行デビットならApple Payが利用可能に!
兼ねてからApple Payでデビットカードを使いたいと思われていた方にとって、今回のみずほ銀行の英断は非常に大きな意味を持つことでしょう。
世の中には実に様々な銀行が存在しますが、現時点でApple Payに対応するデビットカードを提供しているのはみずほ銀行だけなのです。
さて、そんなみずほ銀行が出しているApple Pay対応のデビットカードは以下の2種類です。
- Smart Debit
- みずほJCBデビット
早速、それぞれのデビットカードについて詳細を見ていきましょう。
Smart Debit
年会費 | 無料 |
---|---|
申込条件 | 15歳以上でみずほ銀行の口座を持っている人 |
基本還元率 | 0.2% 2019年8月29日〜2019年10月31日までは20%還元 (上限50,000円分の利用まで) |
国際ブランド | JCB |
Smart Debitは、みずほ銀行の口座を持っていれば誰でも作成できるスマホ上のバーチャルカードです。
事前にみずほ銀行のデビットカードを発行する必要はありませんよ。
Smart Debitは審査なしの即時発行
Smart Debitを発行するまでの流れは以下の通りです。
- みずほ銀行の口座を開設する
- 『みずほWallet』のアプリをインストールする
- 『みずほWallet』のアプリから、スマホ上のバーチャルカードである『Smart Debit』を発行する
ここまでです。これでQUICPay+加盟店で自由に決済が可能となります。
Smart Debitの何が嬉しいかと言えば、審査なし、即時発行ができるという点です。
できるだけ急ぎでデビットカードを発行したい方にとって、Smart Debitは非常に優秀なツールと言えるでしょう。
みずほJCBデビット
年会費 | 初年度:無料 2年目以降:1,000円(税抜) ※一定の条件を満たすことで無料に |
---|---|
申込条件 | 15歳以上でみずほ銀行の口座を持っている人 |
基本還元率 | 0.2% |
国際ブランド | JCB |
みずほ銀行が発行しているリアルカードのみずほJCBデビットも、Apple Payに対応しています。
こちらは2年目以降、1,000円(税抜)の年会費がかかる仕様ですが、以下の2つの条件を満たしている方は、2年目以降も無料で持ち続けることができますよ。
- 満23歳以下
- 年に1回でもカードを利用している
みずほJCBデビットはデビットカードなのに審査が必要
みずほJCBデビットの発行方法は以下の通りです。
- みずほ銀行の口座を開設する
- 『みずほ銀行公式ホームページ』にアクセスする
- 会員規約に同意する
- 必要事項を入力する
- 審査
- みずほJCBデビットが届く
前述したSmart Debitとは異なり、みずほJCBデビットの作成には所定の審査が伴います。場合によっては本人確認の電話がかかってくることもあるため、対応できる準備をしておきましょう。
また、みずほJCBデビットが自宅に届くまでには、申し込みから約2~3週間が必要となります。こちらも合わせておさえておきましょう。
クレジットカード以外でApple Payを使うために知っておきたい代替案
「クレジットカードやデビットカード以外で、Apple Payを使うための代替案を知っておきたい!」
このように思われている方もいることでしょう。
そこでここでは、クレジットカード以外でApple Payを使うための代替案として、以下の内容について解説を進めていきます。
- Suicaに登録したデビットカードで間接的に使う
- プリペイドカードで使う
「え!そんな使い方もできるんだ!」
と思われた方はぜひ、こちらの内容もチェックしてみてくださいね。
SuicaでApple Payを使う
Apple PayでSuicaを利用できることはもちろんですが、Suicaに登録したデビットカードで間接的に、Apple Payでデビットカードを利用することも可能です。
「一体どういう流れで?」
という質問が飛んできそうなので、登録方法の手順を解説しておきましょう。
- モバイルSuicaをダウンロードする
- モバイルSuicaのアプリを起動する
- 画面右下の『チケット購入・Suica管理』をタップする
- 『登録クレジットカード情報』をタップする
- 任意のデビットカード情報を登録する
- モバイルSuicaをiPhoneまたはApple Watchに追加する
これで準備はOK。あとは登録してあるデビットカードでチャージして、加盟店で利用するだけですね。
『登録クレジットカード情報』と案内されているため、クレジットカードしか登録できないと考えがちですが、ぜひ一度試してみてください。デビットカードでも問題なく登録できますよ。
モバイルSuicaの発行方法や使い方は『めちゃくちゃ便利!モバイルSuicaの使い方・発行方法を解説|スマートフォンのみで全てが完結!』の記事で詳しく解説していますので、ぜひ合わせて参考にしてみてください。
チャージは必ずモバイルSuicaのアプリから行う
さて、こちらの方法には一点、注意事項があります。
それはチャージする際、必ずモバイルSuicaのアプリから行う必要があるということ。
仮にWalletアプリからチャージを試みると、デビットカードを選択することはできず、強制的に通常のクレジットカードからのチャージとなってしまいます。
Apple Payにはデビットカードを登録できないため、当然と言えば当然の結果ですね。
- モバイルSuicaのアプリからチャージする:デビットカード、クレジットカードを選択できる
- Walletのアプリからチャージする:クレジットカードからしかチャージできない
既にApple Payに通常のクレジットカードを登録している方は、この点に注意しておきましょう。
プリペイドカードでApple Payを使う
「クレジットカードを利用するのは抵抗がある!」
「クレジットカードを発行できない事情がある!」
このような方に目を向けていただきたいのがプリペイドカードです。
各種プリペイドカードはApple Payに対応しており、使い過ぎを防ぎながら、スマホ一台でスイスイと決済を行うことができますよ。
Apple Payに登録できるプリペイドカード
Apple Payに登録できるプリペイドカードは以下の通りです。
デビットカードはApple Payに登録できないものが多いにも関わらず、プリペイドカードならいくつかの選択肢がありますよ。
- au WALLETプリペイドカード(MasterCard)
- ソフトバンクカード(VISA)
- dカードプリペイド(MasterCard)
もちろん、これらのカードは審査なし、年会費無料で発行できる上、ありとあらゆる加盟店で利用することができます。
プリペイドカードを入手したら、以下の流れでApple Payへ登録しておきましょう。
- Walletアプリを起動する
- 右上の+をタップする
- 画面の案内に沿ってプリペイドカードを追加し、必要な情報を入力する
- 『次へ』をタップする
ご覧の通り、ものの数分もあれば簡単に手続きが完了してしまいます。
これで晴れて、リアルカードを持ち歩くことなく、スマホ一台でありとあらゆる支払いを済ませることができるようになりますよ。
現段階でApple Payに他のデビットカードが対応する予定はないが今後に期待
残念ながら現時点では、Apple Payに他のデビットカードが対応する予定はありません。こちらに関しては、今後に期待したいところですね。
ただし、本記事でも既に紹介している通り、Apple Payを利用する方法は様々です。
- Smart Debit
- みずほJCBデビット
- モバイルSuicaに登録したデビットカードで間接的に利用する
- プリペイドカード
ぜひ改めてそれぞれの内容を振り返っていただき、あなたにとってどの方法がベストかを見極めてみてください。
Apple Payを上手に活用することができれば、便宜性はもちろん、節約効果もどんどん高めていくことができるでしょう。