「Apple PayでSuicaはどうやって使うの?」
このように思われている方もいるのではないでしょうか。
ちょっと複雑なイメージがありますが、実際には、Apple PayでSuicaを利用する方法は非常に簡単です。
当記事では、Apple PayとSuicaを利用する方法に加え、定期券の購入方法やSuicaへのチャージ方法など、様々な視点から解説を進めていきます。
すでにSuicaを普段使いしている方はもちろん、これからSuicaを活用しようとお考えの方もぜひ、以下の内容に目を通してみてくださいね。
記事の目次
Apple PayでのSuicaの設定方法
Apple PayでSuicaを設定する方法は、大きく以下の2通りに分かれます。
- すでにあるモバイルSuicaアプリから移行する方法
- 新規でモバイルSuicaを発行する方法
すでにモバイルSuicaを普段使いされている方は、一部の入力手続きを省略できるため、さらにスムーズにApple Payでの利用をスタートさせることができます。
以下、それぞれの設定方法を見ていきましょう。
Apple Payの設定や使い方は『Apple Pay(アップルペイ)の使い方が誰でもわかるようになる!知っておきたい設定方法と使い方を解説!』の記事で詳しく解説していますので、ぜひ合わせて参考にしてみてください。
すでにあるモバイルSuicaアプリから移行する方法
すでにモバイルSuicaを利用されている方は、以下の流れでApple PayにSuicaを登録することができます。
- Walletのアプリを起動する
- 上段右上の+ボタンをタップする
- 『続ける』をタップする
- カードの種別で『Suica』を選択する
- 取り込むSuicaのSuica ID番号下4ケタと生年月日を入力し、『次へ』をタップする
- Suicaサービス取扱特約に同意する
ここまでです。
早い方であれば、ものの数分で全ての手続きを完了させることができるでしょう。
新規でモバイルSuicaを発行する方法
続いて、Apple Payで利用するSuicaを新規で発行する方法は以下の通りです。
- App StoreからSuicaアプリをダウンロードし、トップ画面(Suica一覧)で『Suica発行』をタップする
- 発行するSuicaの種別を選択し、『発行手続き』をタップする
- モバイルSuica会員規約に同意する
- 会員登録画面で必要事項を入力する
- 『金額を選ぶ』からSFチャージ(入金)金額を設定後、決済方法を選択する
- Walletのアプリを起動し、上段右上の+ボタンをタップする
- 『続ける』をタップし、カードの種別で『Suica』を選択する
- 取り込むSuicaのSuica ID番号下4ケタと生年月日を入力し、『次へ』をタップする
- Suicaサービス取扱特約に同意する
ご覧の通り、新規でモバイルSuicaを発行する場合も、それほど手間がかかるわけではありません。誰でもサクッと手続きを進められるのは嬉しいですね。
モバイルSuicaの発行方法や使い方は『めちゃくちゃ便利!モバイルSuicaの使い方・発行方法を解説|スマートフォンのみで全てが完結!』の記事で詳しく解説していますので、ぜひ合わせて参考にしてみてください。
モバイルSuicaではなく、通常のSuicaカードを購入する方法は『どこで手に入る?Suicaの購入場所や買い方を解説!』の記事で詳しく解説していますので、ぜひ合わせて参考にしてみてください。
Apple PayでSuicaを使う方法
「Apple PayにSuicaを登録できました!どうやって活用していけば良いですか?」
と思われている方もいることでしょう。
ここでは、Apple PayでSuicaを利用する方法に関して、以下のテーマを挙げながら解説を進めていきたいと思います。
- 実店舗でSuicaを利用する流れ
- モバイルSuicaを利用できる店舗一覧
- JREポイントを貯める方法
「え!Suicaの利用でポイントも貯めることができるの?」
と思われた方もいるかもしれませんね。
早速、それぞれの項目について詳しく見ていきましょう。
実店舗でSuicaを利用する流れ
Apple Payに登録したSuicaを利用するまでの流れは以下の通りです。
- モバイルSuicaに対応している店舗にいく
- 会計時に、店員さんに「Suicaで」と支払い方法を伝える
- 指紋認証もしくは顔認証を済ませ、店舗に設置されている電子マネー端末にスマホを置く
- 『ピピ』と音が鳴ったら決済完了
ちなみに、エクスプレスカードに設定していれば、実店舗・改札問わず、認証不要でタッチのみで決済が可能となります。
エクスプレスカードの設定方法は以下の通りです。こちらも合わせて参考にしてみてください。
- Walletアプリを起動する
- エクスプレスカード設定したいSuicaを選択する
- 右上のボタンをタップする
- エクスプレスカード設定をタップする
モバイルSuicaを利用できる店舗一覧
「モバイルSuicaはどんなところで利用できるの?」
という声が飛んできそうなので、対象となっている店舗の一部を紹介しておきます。
- acure
- KIOSK
- セブンイレブン
- デイリーヤマザキ
- New Days
- ファミリーマート
- ミニストップ
- ローソン
- コカコーラ
- イオン
- イトーヨーカドー
- グルメシティ
- ダイエー
- ドン・キホーテ
- まいばすけっと
- アトレ
- ガスト
- かっぱ寿司
- ケンタッキーフライドチキン
- CoCo壱番屋
- すき家
- バーミヤン
- マクドナルド
- ミスタードーナツ
- 吉野家
- ロイヤルホスト
- ウエルシア
- マツモトキヨシ
- 紀伊國屋書店
- コジマ
- ジョーシン
- ソフマップ
- ビックカメラ
- ヨドバシカメラ
- ブックオフ
- 洋服の青山
- オリックスレンタカー
- ルートインホテルズ
- 快活クラブ
- カラオケ館
- ENEOS
- ヤマト運輸
ご覧の通り、実に様々なシーンで利用することができますね。
人によっては、スマホ一台だけでほぼ全ての決済をこなせるようになる方もいるのではないでしょうか。
JREポイントを貯める方法
事前にJRE POINT WEBサイトへの登録手続きを済ませておけば、モバイルSuicaの利用でJREポイントを貯めることができます。
以下、登録までの流れをご覧ください。
- 『JRE POINT WEBサイト』にアクセスする
- 『Suicaで新規登録』をタップする
- メールアドレスやパスワードなどの必要事項を入力し、会員規約に同意する
- 会員登録が完了したら、JRE POINT WEBサイトにログインする
- 会員トップの『登録情報の確認・変更』の項目にある『登録ポイントサービス確認・変更』をタップする
- 『Suica』の項目にある『Suicaを追加する』をタップする
- 『モバイルSuica』を選択する
- モバイルSuicaに登録済みのメールアドレスなどの必要事項を入力し、『次へ』をタップする
- 登録内容を確認し、問題なければ『登録する』をタップする
せっかくモバイルSuicaを利用するのであれば、少しでも還元があった方が嬉しいですよね。
なお、モバイルSuicaの利用で貯まったJREポイントは、以下のような使い方ができます。こちらも合わせて参考にしてみてください。
- 駅ビルでの買い物や飲食
- Suicaへのチャージ
- Suicaグリーン券に交換
- ショッピングモールサイトの『JRE MALL』で利用する
- JRE POINT WEBサイトで商品に交換する
JREポイントをザクザク貯める方法は『JREポイントカードのお得な使い方&ポイントの貯め方を解説|JREポイントをザクザク貯める方法』の記事で詳しく解説していますので、ぜひ合わせて参考にしてみてください。
Suicaの定期券も継続してApple Payで購入可能!
「え!定期券の継続購入もできるの?ありがたい!」
と思われた方もいるのではないでしょうか。
ありがたいことに、Apple Payでは定期券の継続購入も可能となっています。
ここでは、Apple Payでの定期券の継続購入について、以下の項目を挙げながら解説を進めていきたいと思います。
- Apple Payで定期券を継続購入するまでの流れ
- Apple Payで定期券を継続購入する際の注意点
早速、それぞれの内容について深掘りしていきますよ。
Apple Payで定期券を継続購入するまでの流れ
Apple Payで定期券を継続購入するまでの流れは以下の通りです。
- Wallet内のApple Payで定期券を継続発行するSuicaを表示し、画面右下の『i』ボタンをタップする
- 『定期券を更新』をタップする
- 期間を選択し、Touch ID(指紋認証)もしくはFace ID(顔認証)をする
いつでもどこでも、「更新したい!」と思った時にササッと手続きを完了させることができるのは嬉しいですよね。
Apple Payで定期券を継続購入する際の注意点
Apple Payで定期券を継続購入する際の注意点としては、以下のような項目が挙げられます。
- 定期券の購入は利用開始日の14日前から
- 定期券が有効期限を過ぎている場合、Walletアプリでの継続購入(定期券の更新)はできない
- Walletアプリで定期券を継続購入(定期券の更新)をする際は、Apple Payに設定したクレジットカードでの決済となる
ちなみに、定期券の有効期限が過ぎてしまっている場合は、モバイルSuicaのアプリで新規購入手続きを進めることになります。この点も合わせて理解しておきましょう。
Apple PayからSuicaへチャージする方法
「Apple PayからSuicaへチャージしたい場合はどうすれば良い?」
と疑問に思われている方もいることでしょう。
そこでここでは、以下の内容について解説を進めていきたいと思います。
- Apple PayからSuicaへチャージするまでの流れ
- オートチャージの設定方法と対応しているクレジットカード
「あ!オートチャージありがたい!」と思われた方もいることでしょう。
早速、それぞれの項目について詳しく見ていきますよ。
Apple PayからSuicaへチャージするまでの流れ
Apple PayからSuicaへチャージするまでの流れは以下の通りです。
- Wallet内で入金(チャージ)したいSuicaを表示し、右下の『i』ボタンをタップ後、『チャージ』をタップする
- 金額を決定し、『チャージ』をタップする
- Touch ID(指紋認証)もしくはFace ID(顔認証)を行う
以上の流れを踏むことで、登録しているクレジットカードからチャージが行われます。
ただし、VISAブランドに関しては、Apple Payでのチャージができない点はおさえておきましょう。
オートチャージの設定方法と対応しているクレジットカード
「確かにチャージの手続きは簡単だけど、その手続きすら億劫に感じてしまう!」
このような方に目を向けていただきたいのがオートチャージです。
ビックカメラSuicaカードなどに代表される各種ビューカードであれば、オートチャージを利用することができ、毎回のチャージの手間を省くことができます。
以下、オートチャージの設定方法を見ていきましょう。
- Suica一覧で『チケット購入・Suica管理』をタップする
- 『オートチャージ設定』をタップする
- 画面に従い、オートチャージの設定申込/変更をする
なお、オートチャージに対応しているビューカードの種類は以下の通りです。
ただし、現時点でVISAブランドは対応していない点には注意が必要です。
したがって、オートチャージを利用したい方は、MasterCardもしくはJCBでビューカードを発行すると良いでしょう。
Suicaにチャージできるお得なクレジットカードは『Suicaにチャージできる場所や方法まとめ|クレジットカードからSuicaへオートチャージしよう!』の記事で詳しく解説していますので、ぜひ合わせて参考にしてみてください。
機種変更した場合の対応方法
「機種変更した場合は、何か手続きが必要ですか?」と気になっている方もいることでしょう。
機種変更と一口に言っても、大きく以下の2パターンに分けることができます。
- iPhoneからiPhoneへ機種変更する場合に必要な手続き
- AndroidからiPhoneへ変更する場合に必要な手続き
早速、それぞれの項目について解説を進めていきましょう。
事前に必要な手続きとはいえ、特に煩雑な内容ではありませんよ。
iPhoneからiPhoneへ機種変更する場合に必要な手続き
iPhoneからiPhoneへ機種変更する場合に必要な手続きは以下の通りです。
- Walletアプリを起動する
- Walletに設定されたSuicaを選択する
- 右上のボタンをタップする
- 『このカードを削除』をタップする
- 新端末がApple PayのSuicaを利用できる設定になっているか確認する
- Walletを起動する
- 右上の『+』ボタンをタップする
- Apple Payの案内画面で『続ける』をタップする
- カードの種類で『Suica』をタップする
- サーバ退避されたSuicaが表示されたら『次へ』をタップする
なお、Suicaの削除(サーバ退避)や再設定を行うことで、Suica ID番号が変わる場合があります。
その場合は、Suica ID番号を使った以下のようなサービスやキャンペーン応募などについて、新しいSuica ID番号での登録が必要となる点もおさえておきましょう。
- エクスプレス予約
- スマートEX
- タッチでGo!新幹線
- コインロッカー
- 入退館キーや自宅の鍵としての使用 など
AndroidからiPhoneへ変更した場合に必要な手続き
AndroidからiPhoneへ変更した場合に必要な手続きは以下の通りです。
- モバイルSuicaアプリを起動する
- トップページで『その他』タブを選択し、『会員メニュー』をタップする
- Suicaパスワードを入力してログイン
- 『携帯情報端末の機種変更』をタップする
- 『機種変更する』をタップする
- 新端末がApple PayのSuicaを利用できる設定になっているか確認する
- App StoreからSuicaアプリをダウンロードする
- Suicaアプリを起動する
- Suica一覧画面の左下にある『機種変更』をタップする
- ログイン画面で、モバイルSuicaの登録メールアドレスとSuicaパスワードを入力し、『完了』をタップする
- Suicaパスワード情報変更入力画面で新たなパスワードを入力し、『次へ』をタップする
- 会員登録内容確認画面で『機種変更する』をタップする
- 携帯情報端末機種変更画面で『実行する』をタップする
前項でも述べた通り、上記の手続きによってSuica番号が変わる場合があるため、エクスプレス予約やスマートEXなどを利用している方は、新たなSuica番号の登録手続きを忘れないようにしましょう。
モバイルSuicaをApple Payで使うメリット・デメリット
本記事最終項では、SuicaをApple Payで使うメリットとデメリットについて解説をしておきたいと思います。
「メリットはなんとなくわかるけど、デメリットってあるの?」
と思われる方もいるかもしれませんが、何事にもメリットの裏にはデメリットが潜んでいるものです。
以下の内容までをきっちりと理解した上で、SuicaをApple Payで利用してみてくださいね。
SuicaをApple Payで使うメリット
SuicaをApple Payで使うメリットは以下の通りです。
- モバイルSuicaを年会費無料で利用できる
- 定期券の継続購入が可能
- セキュリティレベルを高めることができる
SuicaをGoogle Payで利用する場合、ビックカメラSuicaカードなどのビューカードを設定しなければ年会費がかかってしまいますが、Apple Payならカードの種類を問わず、年会費無料でモバイルSuicaを利用できます。
これは大きいですね。
また、前述した通り、定期券の継続購入がサッとできることに加え、セキュリティレベルを高めたい方は、モバイルSuicaを利用する際に、Touch ID(指紋認証)もしくはFace ID(顔認証)が求められる設定にしておくことも可能です。
第三者からの不正利用を防ぐ上で、これは非常に安心感の高いシステムと言えるでしょう。
SuicaをApple Payで使うデメリット
SuicaをApple Payで使うデメリットとしては、以下のような項目を挙げることができます。
- モバイルSuicaの一部機能が利用できない
- VISAブランドはApple Payでのチャージに対応していない
SuicaをApple Payで利用する場合、Suicaグリーン券やモバイルSuica特急券、エクスプレス予約などのサービスは使えません。
これらを利用したい場合は、別途モバイルSuicaのアプリをダウンロードし、そちらで手続きを進めましょう。
また、前述した通り、VISAブランドはApple Payでのチャージに対応していないことには注意が必要です。
MasterCardやJCBをすでに所有している方なら特に問題ありませんが、VISAしか持っていない方にとっては、気になってしまうポイントですね。
Apple PayでSuicaを使い倒そう!
ここまでの内容をご覧になった方であれば、Apple PayでSuicaを利用するのは意外に簡単なことに気づかれたのではないでしょうか。
ここで改めて、Apple PayでモバイルSuicaを利用するメリットをおさらいしておきましょう。
- モバイルSuicaを年会費無料で利用できる
- 定期券の継続購入が可能
- セキュリティレベルを高めることができる
ぜひあなたも、本記事の内容を再度振り返っていただき、Apple PayでSuicaを存分に利用してみてくださいね。