友人が赤ちゃん出産したから出産祝いをしないとっ!
喜ばしいことじゃな!しかし、出産祝いにもマナーがあるんじゃよ。いつまでに渡すべきか知っておるのかね?
そんなのあるの??そう言えば渡してはいけないものってある??
もちろんある。出産祝いのマナーについて詳しく話そう!
「無事に赤ちゃんが生まれたよ!」というお知らせが来ると、早く赤ちゃんやママへの贈り物を渡しに行きたい、赤ちゃんの顔が見たいと思いますよね。
だからといって、すぐにお伺いしてもいいものなのでしょうか?出産祝いは「いつからいつまで」に「どのような形」で贈るのがマナーなのでしょう?そういった『出産祝い』の疑問に対する答えをまとめましたので、参考にしていただき今後のお役に立ててくださいね。
記事の目次
出産祝いは出産から一ヶ月以内が目安!
出産祝いを贈るタイミングとしては、「生後7日後から生後1か月まで」とされています。生後7日後は赤ちゃんの名前を記入した『命名書』を飾って、赤ちゃんの誕生をお祝いする「お七夜(おしちや)」という行事があります。この行事の後からが目安になりますよ。
そして、生後1か月になると、お宮の神様に赤ちゃんの誕生を報告し、健康に育つよう祈願する『お宮参り(おみやまいり)』がありますので、このお宮参りまでに出産祝いを贈るのが目安ですね。ただ、こちらの日にちは一般的な話であり、出産の仕方によっては『お七夜』でもまだ入院中の場合もあります。
タイミングとしては、出産後2週間から3週間後くらいがちょうどいいでしょう。事前にママと赤ちゃんが退院しているかどうかを確認しておくとベストです。また、出産祝いのお礼である『出産内祝い』を贈る時期が生後1か月ごろとされていますので、それまでには出産祝いを贈るようにした方が相手に負担をかけなくて済みますよ。
出産祝いの渡し方
ママが親しい仲である場合、出産する前から出産予定日を聞いていたり、おなかの子が男の子か女の子か聞いていてすでに出産祝いを準備している人もいるかもしれません。
赤ちゃんを出産後、すぐに電話やメールで出産の報告を受けることもあるでしょう。しかし、出産はママにとっても赤ちゃんにとっても命がけの大仕事です。産後の状態や手術したかどうかによって、必要な入院の期間は変わってきます。
「帝王切開(ていおうせっかい)」だった場合、人にもよりますが入院期間は10日から2週間必要になります。お腹を切って出産するのですから、普通分娩よりも回復に時間がかかるためです。
そのため『お七夜』の時にはまだ抜糸が完全に済んでいない場合があります。そんな時にお伺いするのは、ママにとっても負担になるのではないでしょうか。それなら、「いつ」「どのように」渡せばいいのでしょうか?
生後2週間以降を目安に郵送する
無事に退院しても生後間もない赤ちゃんとの生活は、ママにとって大変なものです。慣れない育児ならなお疲れていることでしょう。
そういったことも考慮に入れ、郵送や宅配で送るのがいいでしょう。送るときにはメッセージを添えて、後日改めて赤ちゃんとママに会いに行く旨を伝えましょう。
自宅にお伺いする
自宅にお伺いして直接渡したい場合は、まず退院しているかどうかを確認して、都合のいい日を選んでもらいましょう。
この時にママや赤ちゃんの体調も聞いて、あまりよくないようでしたら日にちを少しずらしてお伺いするようにした方がいいですね。
病院に行って直接渡す
自分側の予定だと、出産祝いを渡すことができる日がどうしても入院中になってしまう人もいることでしょう。そういった場合は、事前にママに連絡をして病院にお伺いしても大丈夫かどうか確認してください。
中には産後の肥立ちも良く、時間を持て余しているママもいますので、病院への訪問を歓迎してくれることもありますよ。ただし、ママの体調も良くなく、自分との予定が合わない場合は郵送などで送ってあげたほうが親切ですね。
ママと赤ちゃんに会うのは「後日改めて」とした方が、ゆっくりお話ししたりできるかもしれませんよ。
出産祝いを贈るのが遅れた時
出産祝いは、生後1か月の『出産内祝い』の時期までに贈るのが一般的ですが、このタイミングで贈ることができない場合は生後半年くらいまでに贈るようにしましょう。この時に、お祝いの言葉と共に「御祝いが遅くなってしまってごめんね」などのお詫びの言葉を一言添えておく方がいいですね。
出産してから1年近く経ってしまった時は、出産祝いとしてではなく『お誕生祝』として贈るようにすれば、失礼に当たることはありません。事前に用意しておいた「のし」に『出産祝い』と書いてある場合は『お誕生祝』に書き直してくださいね。これを忘れてしまい恥ずかしい思いをした人も、実は結構いるので注意しておきましょう。
少なくても、渡す相手に迷惑じゃないタイミングを意識すれば良いぞ!
出産祝いで気をつけたいマナー
親しい友人が出産したときは、早くママにも赤ちゃんにも会いたいでしょう。しかし、先にも申した通り産後すぐだと体調も戻っていないうえに、慣れない育児でママも疲れています。「親しき仲にも礼儀あり」です。
直接会いたい場合は必ず前もって連絡をしておき、当日にも体調を伺ってから行くようにしましょう。また、自分が少しでも風邪気味だったときはその旨を伝えて、後日改めていく方がいいですね。赤ちゃんやママに風邪がうつったら大変ですからね。
では、上記のことを踏まえて、病院に伺う場合と自宅に伺う場合の注意点を挙げていきましょう。
病院に伺う場合の注意点
病院に行く場合は、院内のタイムスケジュールがあり、診察の時間、授乳の時間、沐浴の時間、母乳指導の時間など決まった時間帯があります。できればこのような時間を事前に聞いておき、それらを避けた時間にお伺いする方がいいでしょう。
また、他の母子さんたちもいますから喜びのあまり騒がしくなってしまうことのないように気を付けたいですね。久しぶりにお会いすることになる場合は話が弾んでしまうこともあるでしょうけど、あまり長く話しているとママが疲れてしまいますので、ここは気遣ってあげると良いですよ。
自宅にお伺いする場合の注意点
退院して自宅に帰ってきても、育児が始まるとママの休む時間はほとんどありません。2時間置きに授乳しなければなりませんし、授乳は結構体力を使うのです。
そういったことから、自宅に行く場合も病院の時と同じで、長居してしまうのはあまりよくありませんよ。ママと赤ちゃんの体調を気遣ってあげるのが大切です。
他に気を付けたいこと
ママに配慮するならば、幼児や男性の訪問はできれば避けたいところです。母乳で授乳している時だと、さすがのママも恥ずかしいですし、小さいお子さんが一緒に行くと赤ちゃんの睡眠の妨げになりかねません。
ご家族で会いたい時は、ママの生活リズムが整ってきてからの方が気兼ねなく会うことができるのではないでしょうか。
出産祝いで贈るものは、相手が必要としているものでも良いかもしれません。詳しくは、先に知っておきたい!出産した後必要なものとかかる費用まとめの記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
出産祝いでタブーとされていること
出産祝いに「マナー」があるように「タブー」も存在します。タブーを起こしてお互いがギクシャクしてしまわないように、しっかりおさえておきましょう。
出産前にお祝いを贈らない
絶対にやってはいけないことは、『出産前に出産祝いを贈る』ことです!子どもを産むというのは「命がけ」ですから、通院や検査の時点で母子ともに良好であっても出産時に何が起こるかわかりません。
考えたくはありませんが、流産や死産、または母体に何かがあるということも可能性としてはゼロではないのです。出産祝いは母子ともに健康であることを確認してから贈るようにしてください。
出産祝いで贈ってはいけないもの
日本茶は法事などに使用されることが多いことから、出産祝いには向いていません。ハンカチは、涙を拭う「別れ」を連想させてしまいます。法事や悲しみごとにつながりかねない品物は避けるようにしましょう。
また、刃物も「縁を切る」という意味を表すことが多いので、贈りものとしては向いていないといえます。ただし、ママからのリクエストであるとか、カタログギフトで選ぶものであるならば大丈夫ですよ。
メッセージなどで使ってはいけない言葉
出産祝いの品にメッセージを添える時は、縁起のよくない言葉を使用しないように注意してください。たとえば、「きる(切る)」「たえる(耐える・絶える)」「なくなる(亡くなる・無くなる)」といった言葉は大変縁起が悪いので使用しないようにしましょう。
また、出産・育児で仕事を休んでいるママに「お仕事休めるからいいね」などといった言葉は、ママを傷つけてしまうこともありますので避けるようにしてください。
せっかくのお祝いをタブー視されていることで台無しにしてはいかんぞ!
その他に出産祝いで気をつけたいことを、以下の記事で詳しく書いていますのでぜひ参考にしてみてください。
まとめ
出産祝いにまつわる疑問やマナーなどをご紹介してきましたが、いかがでしたか?おめでたいことなので、気持ちよくお祝いしてあげたいですよね。
中にはタブーになってしまうこともあるので、注意しながらママと赤ちゃんを気遣ってあげましょう。