夏の電気代って高いニャ!エアコンが高いのかニャぁ?
夏に電気代が上がる原因はエアコンが多いんじゃよ。ただ、夏にはエアコンもそうじゃが、扇風機を使って涼しくするとかなりの電気代の節約になるのじゃ!
扇風機かぁー。でもあんまり涼しくなるイメージもないけど、そんなに扇風機は電気代安いの??
使い方をほんの少し工夫すれば、電気代も下がるし、部屋も涼しく快適になれるぞ!
ひと昔に比べて近年の夏場は気温が高いと思いませんか?ニュースでも毎年のように『猛暑日』という言葉を聞いている気がしますよね。
『猛暑日』とは気象庁が2007年4月に予報用語の改正の時に、その日の最高気温が35℃以上になった時に使用する言葉として登場した、比較的新しい用語で、実際に1990年代後半からは毎年のように『猛暑日』があります。こんな日はエアコンを点けて一気に冷やしてしまいたいものですよね。
しかし、ご存じのとおりエアコンの消費電力はすさまじく高く、電気代があっという間に増えてしまいます。そこでおすすめしたいのが【扇風機】です。電気代が安くて経済的な扇風機を今まで以上に活用して、節電できる涼しい夏を過ごせるワザをご紹介します。
記事の目次
やっぱり安い!扇風機でかかる電気代
「エアコンよりも扇風機の方が電気代が安い」ということは知っていても、実際にどの程度安いのかは詳しく知らない人も多いのではないでしょうか?そこで、電気代を算出する計算式を利用して細かい金額を出してみましょう。
扇風機の一般的な消費電力
エアコンにも扇風機にも規格表示があり、消費電力もそこに記してあります。扇風機の場合、
- 消費電力:36w/41w(50/60Hz)
- 本体寸法(約):W360×D350×H690~870mm
- 本体重量:3.0kg
このような表示があるものが多いです。消費電力の見方は、50Hz(ヘルツ)では36w(ワット)、60Hzでは41wの電力を使用するというものです。
扇風機の場合【強】【中】【弱】の風量切り替えができるものがありますので、その場合10wずつ電力が変わってくると考えておくといいでしょう。エアコンの場合、6畳用と8畳用でそれぞれの電力消費量は以下のようになります。
【6畳用】
- 期間消費電力量:717kwh
- 暖房能力:2.5kw(0.2~4.1)
消費電力:540w(170~1,245) - 冷房能力:2.2kw(0.3~2.8)
消費電力:560w(235~850)
【8畳用】
- 期間消費電力:815kwh
- 暖房能力:2.8kw(0.2~4.6)
消費電力:600w(165~1,300) - 冷房能力:2.5kw(0.3~3.1)
消費電力:650w(205~1,120)
定格冷房能力2.8kW(0.4kW~4.2kW)消費電力600W(110W~1,100W)エアコンの表示の見方は少し複雑で、上記【8畳用のエアコンの冷房】を例にしてみてみると、
という意味になります。また、()カッコ内の数字は、「最少の冷房能力が0.3kw」運転しているときは「消費電力が205w」、「最大の冷房能力が3.1kw」運転しているときは「消費電力が1,120w」である。
という意味になるのです。「期間消費電力:815kwh」というのは1年間のシーズン中に使用した場合の平均消費電力を表したものです。なお、1時間エアコンを使用したときの平均消費電力は、
- 6から9畳用で「355w」
- 7から10畳用「508w」
- 8から12畳用「599w」
- 10から15畳用「745w」
このようになっています。ただ、この数字を見ただけではどのくらいの電気代がかかるのわからないですよね。では、1時間あたりの電気代はどのくらいかかるのでしょうか?
1時間扇風機をかけた場合の電気代
では、上項目で出したデータをもとに、1時間扇風機を起動し続けた場合の電気代を見ていきましょう。
(※表A)
計算するときの条件を上記(※表A)にした場合、
- 扇風機【強】を1時間使用する=0.04kw×1時間×26円=1.04円
- 扇風機【中】を1時間使用する=0.03kw×1時間×26円=0.78円
- 扇風機【弱】を1時間使用する=0.02kw×1時間×26円=0.52円
このように、【強】で1時間回しても1円ちょっとにしかなりません。では、エアコンを1時間使用した場合は、どうなるのでしょうか。
- エアコン6畳用を1時間使用する=0.355kw×1時間×26円=9.23円
- エアコン8畳用を1時間使用する=0.599kw×1時間×26円=15.574円
エアコンの1時間の電気代だけ見てみると、さほど電気代がかかっていないかのように見えますが、扇風機よりもエアコンの方が「約10倍」の電気代がかかっています。
エアコンを一時間だけつけるというのは、あまり現実的ではないですが、目安としてはこのような金額になります。もし、これを一日書け続けた場合はどうなるか見ていきましょう。
エアコンを一日かけ続けた場合との比較
それでは、今度は1日起動し続けた場合の電気代を比べてみましょう。同じように(※表A)を条件とします。
- 扇風機【強】を24時間使用する=0.04kw×24時間×26円=24.96円
- 扇風機【中】を24時間使用する=0.03kw×24時間×26円=18.72円
- 扇風機【弱】を24時間使用する=0.02kw×24時間×26円=12.48円
- エアコン6畳用を24時間使用する=0.355kw×24時間×26円=211,52円
- エアコン8畳用を24時間使用する=0.599kw×24時間×26円=373.776円
- エアコン10畳用を24時間使用する=0.745kw×24時間×26円=464.88円
エアコンは使用できる畳数が大きくなればなるほど消費電力は上がり、その分電気代が増えてしまうことがわかりますよね。扇風機とエアコンの1か月(30日)の電気代を比較してみると、
- 扇風機【強】を24時間、1か月使用する=0.04kw×24時間×30日×26円=748.8円
- エアコン6畳用を24時間、1か月使用する=0.355kw×24時間×30日×26円=6,645.6円
扇風機で一番高くなる【強】の場合と、エアコンで一番安くなる【6畳用】を比較してみても、その差額は驚くほど大きいことがわかります。扇風機がどれほどの省エネになるのかは、一目瞭然ですね。しかも、一家に2台以上エアコンがあるという家は、この金額にさらに台数分を掛けなくてはなりません。
実際には扇風機もエアコンも24時間点けっぱなしにする人は少ないですが、同じ時間の長さだけ点けっぱなしにするのであれば扇風機の方が断然お得です。
こうして見ると扇風機の電気代は安いんだね!
むしろエアコンが高いのか!?
夏場は扇風機だけじゃ熱中症の可能性もあるからおすすめはしないが、より効率よく扇風機を使うことをおすすめするよ。
夫婦の貯金金額や、500円玉貯金のお得な貯金方法を、更に以下の記事で詳しく解説していますのでぜひ参考にしてみてください。
夏場に効率良く部屋を冷やし電気代を節約する方法
外から帰ってきて部屋に入ると、「むゎん」とした暑くて湿度の高い空気に包まれてしまい、すぐにエアコンを点けたくなりますよね。しかし、この状態でエアコンを起動してしまうのはNGです。
エアコンは【弱】設定にしていても、最初の内は設定温度まで下げようと頑張ってしまいます。そのため点けてすぐのエアコンはかなりの電力を消費してしまいます。
まずは、窓を全開にして中の空気を入れ替えましょう。充分に空気が入れ替わったところでエアコンを点けるわけですが、ここで一工夫するとさらに電気代の節約になります。
扇風機やサーキュレーターを使う!
エアコンの設定温度を28℃にしておくと電気代が安くなるといわれていますが、実際28℃で過ごしてみると意外と暑かったりしますよね。そこで組み合わせて使用してもらいたいのが、やはり『扇風機』なんです。
扇風機はエアコンの冷たい風が降りてくる位置に設置し、首の角度を水平にします。扇風機の首は部屋全体に風が行きわたるように振らせるようにしておきましょう。
エアコンの風量は【弱】設定に、扇風機の風量は【強】設定にしておくと効率よく部屋を冷やすことができます。ある程度部屋が冷えてきたら、扇風機の設定を【弱】に変えるようにすると、より節電になりますよ。
また、サーキュレーターを使用すると場所を取りませんし、電気の使用量も少ないので便利でお得に冷やせます。
サーキュレーターの機種や大きさによって違いはありますが、物によっては扇風機よりも省エネになるものもあります。使用したい部屋の大きさや使用したい機能(首振りなど)に合わせて、いろいろな種類の製品を比較してみるといいでしょう。
短時間の不在ならエアコンはかけ続けたままで!
上記でも述べた通り、エアコンは起動し始めた時に設定温度に達するまでに電気をとても消費してしまいます。そういったことから、冷房の場合、部屋の温度が下がったら電源を切り、暑くなってきたら電源を入れるという使い方は節電にはなりません。
自動運転や【弱】設定のままで、点けっぱなしにしておいた方が電気代はお得になることの方が多いんです。少々不在にする程度でしたら、点けっぱなしでも構いません。この時設定温度を一番弱いものにしておきましょう。
また、「点けっぱなしの方がいいなら、寝る時も点けておこう」というのは危険です。大人の睡眠時間の平均は7時間から8時間なので、「少々の時間」ではなくなってしまいますし、エアコンを点けっぱなしで寝ると風邪を引いたり『クーラー病(※1)』になってしまうかもしれませんよ。
(※1)解説
クーラー病(正式名ではない)は、クーラーに当たりすぎることにより、体温を下げる交感神経と体温を上げる副交感神経のバランスがとれなくなり、自律神経失調症に似た症状が出てくるというもの。
- 体の冷え・むくみ
- 疲労感
- 肩こり
- 頭痛、腰痛、神経痛
- 食欲不振、便秘、下痢
などの症状が表れることがあります。
室外機にも目を向けて!
室外機は外に置いてあるエアコンとつながっているものです。外の気温が高い時に「エアコンの効きがあまりよくないな」と感じたことはありませんか?それは、室外機が外気と共に熱くなってしまっているからなんです。
室外機が熱くなっていると放熱することができなくなり効きが悪くなりますが、エアコンは設定温度まで下げようとしてしまうのでその分電力が必要になり、結果、電気代がかかるというこのなのです。室外機を冷やして放熱しやすいようにしてあげれば、消費電力は少なくて済みます。かといって、暑い日差しの中しょっちゅう室外機に水をかけるとかいうわけにはいきませんので、放熱しやすい環境を作ってあげましょう。
- 室外機のまわりや上部に物を置かない
- すだれなどで直射日光を防ぐ
- たまに水打ちをしてやる
といった工夫をするだけで、消費電力は少なくなりますよ。
エアコンを使うにしても、更に有効活用できるようにチョットした工夫で節約できるんだね!
更に水道代の節約方法や携帯代の節約方法を、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
扇風機とエアコンの消費電力および電気代の差について詳しく見てきましたが、いかがでしたか?いままでエアコンをガンガン使用してきた人にとっては、いかにも恐ろしい結果を見たことになったことでしょう。
また、電気代がかかるという理由でひと夏を扇風機だけで我慢していた人も、エアコンと扇風機を上手に使用ることで、今後の猛暑対策にもなるのではないでしょうか。
エアコンも扇風機もうまく使いこなして、上手に節電・節約していきたいですね。
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